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看護師の副業(ダブルワーク)には確定申告が必要?知っておきたいポイントを解説

近年は働き方改革によって副業を認める企業が増えています。
看護師の方でも、時間を有効活用して副業で収入アップしたいと考えている方はいることでしょう。
ただ、「副業してもいいの?」「確定申告すべき?」と疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、看護師の副業の取り扱い、副業の確定申告、看護師におすすめの副業について解説していきます。

【環境別】看護師の副業(ダブルワーク)の取り扱い

ここでは、看護師は副業が認められているのか環境別に解説します。

公務員

国立病院に勤務している場合、副業は認められません。
国立病院は公的な医療機関であり、そこで働く看護師は公務員となります。
国家公務員法や地方公務員法で副業が禁止されているため、副業を行うことは認められないのです。
ただ近年は、少しずつ副業が解禁されていっています。
そのため、将来的には自由に副業を行えるようになるかもしれません。
しかし、現状はNGであると覚えておきましょう。

民間企業

民間運営の病院やクリニックであれば、副業を認めているところもあります。
近年は、副業解禁の流れがあることから、そういった施設も増えているようです。
副業OKかどうかは、勤務する施設の就業規則を確認しましょう。
認められている場合、自由に副業できるケースもあれば、許可制になっているケースもあります。
ルールに則して副業を行いましょう。
もちろん、施設によっては副業NGというケースもあります。
その場合は看護師が副業を行うことはできません。

看護師が副業(ダブルワーク)する場合の確定申告

看護師が副業する場合、確定申告はどうすべきなのでしょうか。

副業する場合に確定申告が必要な理由

働いて収入を得た場合、国民には納税する義務があります。
施設に所属して本業で働く場合は、所得税や住民税などの税金を施設側が看護師に代わって支払っています。
しかし、副業の場合はそれらの税金は自分で支払わなければなりません。
副業で得た収入に応じて、所得税や住民税を支払うために、確定申告が必要となります。

副業で発生する税金とは

副業で発生する税金には「所得税」と「住民税」があります。
所得税とは、前年度の個人の所得に対して課せられる税金で、国に支払う国税です。
住民税は、住んでいる地域に支払う税金で、やはり前年度の所得によって納税額が変動します。

確定申告すべき看護師の条件

副業している看護師は誰もが確定申告しなければならないわけではありません。
以下の条件に1つでも該当する場合に、確定申告を行って納税します。

  • 年間所得が20万円を超える場合
  • 年末調整を行っていない場合(年収2,000万円を超える・災害減免法により所得税の猶予を受けている)
  • 給与以外に収入がある(不動産賃貸や株式譲渡など)
  • 医療控除、寄附金控除、住宅ローン控除など、いずれかの控除を受ける

副業で年間20万円の収入がないとしても、他の条件に当てはまるケースは意外と多いものです。
ご自身が条件に当てはまるかどうかわからない、不安という場合は、税務署にて確認してみてください。

看護師の経験を活かせる副業(ダブルワーク)

看護師

せっかく副業をするならば、看護師としてのスキルや経験を活かして働き、しっかり稼ぎたいものです。
ここでは、看護師におすすめの副業をいくつかご紹介します。

夜勤専従

看護師の副業として最も人気があるのが夜勤専従です。
本業が日勤のみで、空き時間を有効に活用したい看護師に向いています。
自分にあったペースで働けて、収入アップが見込めます。

デイサービス

デイサービスを行う福祉施設等で、バイタルチェックや服薬管理などを行う副業です。
看護ケアだけでなく、緊急時には医師と連携して適切な処置を行うこともあります。

訪問看護

在宅にて療養している高齢者の方の看護ケアを行います。
比較的短時間ですが時給が高いことが多いため、収入アップにつながります。
介護スキルアップにもつながる副業です。

訪問入浴

バイタルチェックや脱衣・着衣のサポートを行います。
介護士とチームを組み、それぞれのスキルを活かしてケアします。
単発求人も多いため、スポット的に副業をしたい方に向いています。

巡回検診

医師が行う企業検診に看護師として同行し、バイタルチェックや採血などの診療補助を行います。
土日のみという働き方もできるので空き時間を有効に活用したい方に向いています。

イベント、ツアーナース

スポーツの大会やライブ会場、お祭り会場などに看護師として出向く副業です。
救護室にて待機し、急病・怪我などで運ばれてきた方へ医師と連携して処置を行います。単発で土日に働ける副業であるとともに、イベントの雰囲気を楽しめるのが特徴です。

看護師としてのスキルを活かしルールを守って副業をしましょう

看護師は病院やクリニックだけでなく、福祉やイベントなどの現場でも求められている人材です。
そのため、看護師の資格があればさまざまな副業を行えて、収入をアップできます。
ただし、勤務する施設によっては副業が禁止のケースや、条件付きで認められているケースもあります。
就業規則をしっかり確認し、ルールを守ることが大切です。

また、副業により収入を得て条件を満たす場合は、必ず確定申告をしましょう。
申告を怠ってしまうと、無申告加算でより多くの税金を支払うなど、大変なことになる恐れもあるためです。
看護師としてのスキルと経験を活かし、ルールを守って副業をしていきましょう。