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高齢者が複数のコミュニティを持つ意味。交流が重要な理由とは!?

基本的に人間は多くの人と交流し、所属するコミュニティを増やすことは望ましいといわれています。
特に高齢者の場合は、友達・家族・そして地域の人と関わっていくことが大切です。

本記事では「高齢者の交流」をテーマに、高齢者がコミュニティに参加する意味などについて解説していきます。

高齢者にとっての交流

年齢を重ねていくと、人と関わることが少なくなっていく傾向があります。
会社を退職するとそこでの縁が切れてしまう人も多く、友達が旅立ったり、家族が遠方に住んでいたりすると、人との交流が著しく減ってしまう可能性があります。

このような状況が続くと、さまざまな問題が起こりやすくなります。
人との交流が減ると認知症になる可能性もあがるといわれており、倒れたときにも気づいてもらいにくくなります。

高齢者にとって「交流」は非常に重要なものなのです。

高齢者がコミュニティを増やすメリット

高齢者は、数多くのコミュニティに所属することが望ましいといえます。

前項でも触れましたが、多くの人と交流している高齢者は、そうではない高齢者に比べて認知症を患いにくくなります。
人と会うために約束をし、会話のタネを見つけ、語らい合う時間は、認知症のリスクを下げてくれます。

また、独居の高齢者は交流を増やすことで、何か異常があったときに人に気づいてもらいやすくなります。
気に掛けてくれる人がいれば、家で倒れたときなども早期発見してもらいやすくなるでしょう。

同居している人とは別の居場所を見つけられるのも、非常に大きなメリットです。
人寂しさから家族に頻繁に電話をしてしまうと、家族のストレスになってしまうこともあるかもしれません。
しかし所属するコミュニティを増やせば、このような行動も減るはずです。

知的なレクリエーションを楽しむコミュニティもよいですが、体を使うコミュニティに所属するのもよいでしょう。
そうすることで体を動かすようになるため、身体能力の維持・向上を目指せます。

高齢者にとってさまざまなコミュニティに所属することは、非常に大きなメリットがあるといえます。

地域支援コーディネーターとは?

複数のコミュニティで交流をしたいと考えても、すぐに多くのコミュニティで人と交流できる人はそれほど多くはないでしょう。

そんなときに頼りになるのが、「地域支援コーディネーター」です。

地域支援コーディネーターとは、高齢者(を含む住民)と地域をつなぐことを仕事としている人であり、支援を求める人に情報を提供していきます。
利用者は受け取った情報を基に、自分が所属するコミュニティを選ぶことができます。
また、地域支援コーディネーターは地域の行事などを作る役目も担っています。

地域支援コーディネーターに相談すれば、すべて何とかしてくれるというわけではありませんが、現在の地域の情報を知るためには非常にありがたい存在だといえるでしょう。

高齢者こそ多くの人との交流が重要

人と交流することは、ときに疲労をもたらします。
しかし人と交流することでしか得られない喜びがあり、その喜びは認知能力の上昇や機能の維持といった副産物ももたらしてくれます。
高齢者こそ、多くのコミュニティに所属したいものです。
そこでできた友達や知り合いは、家族とはまた異なったかたちで高齢者を支える力となるでしょう。