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栄養ケア・ステーションとは?サービス内容や介護職として知っておきたいこと

「栄養ケア・ステーション」という言葉をご存じでしょうか。
介護とも非常に密接に関わるものであり、意義深いものでもあります。
本記事では、栄養ケア・ステーションの性質やサービス内容、保険制度との関係について解説していきます。

栄養ケア・ステーションとは

栄養ケア・ステーションとは、管理栄養士や栄養士が所属する拠点のうちのひとつをいいます。
この栄養ケア・ステーションは、介護施設や医療機関や自治体や薬局、さらには企業や個人宅とも関わり合い、食事指導や食事に関する相談、レシピの提案などを行っています。

実はこの栄養ケア・ステーションは、医師会とも非常に密接な関わりがあります。
たとえば横浜市青葉区医師会では、訪問看護ステーション・訪問介護ステーションなどと並んで、認定栄養ケア・ステーションの事業を実施しています。

栄養ケア・ステーションのサービス内容

栄養ケア・ステーションのサービス内容は、主に以下のとおりです。

・食事や栄養に関する相談の受付(※訪問型を含む)
・セミナーの講師紹介
・レシピの開発や料理企画などの運営
・生活習慣病患者や食事の介護を必要とする人、あるいはスポーツを行う人に対する指導
・栄養成分表示の指導

またこれ以外にも、地域包括ケアシステムに関わる業務を行うなどの対応もしています。

栄養ケア・ステーションはどんな人でも利用できます。
病気を患っている人やダイエットをしたい人、食事に関して学びたい人などがこれを任意で利用可能です。
なお、利用料金に関しては栄養ケア・ステーションごとで異なるため、事前に確認をしておくとよいでしょう。

栄養ケア・ステーションと保険制度

この栄養ケア・ステーションは、だれでも利用できるものではありますが、リハビリテーションや機能訓練(特に口腔・栄養に関するもの)とも密接に関係しています。
そのため、栄養ケア・ステーションは医療保険や介護保険を利用して使うこともできるようになっています。

まずは住んでいる都道府県の栄養士会に連絡をし、栄養ケア・ステーションに登録している管理栄養士・栄養士を紹介してもらいます。
その後連絡が来るので、メールや電話で相談をします。
この先は、担当者が管理栄養士・栄養士を選定してくれます。
また、「公的保険を利用して栄養ケア・ステーションを使いたいが、どうしたらいいのか」という相談にも乗ってくれます。

公的保険を利用して栄養ケア・ステーションを使う場合も、自治体の窓口などで特別な申し込みをしなければ連絡することもできないことはありません。
メールや電話で相談することができますし、管理栄養士・栄養士の選定も栄養ケア・ステーション側で行ってくれます。
さらに、公的保険を利用して栄養ケア・ステーションを使う方法も教えてくれるので、戸惑うことはあまりないでしょう。

なお、紹介される管理栄養士・栄養士は、一部の特例を除きその地域に住んでいる人の中から選ばれるのが基本です。

「栄養のプロフェッショナル」との連携

栄養ケア・ステーションは、管理栄養士や栄養士が所属する団体です。
介護の現場においても、非常に重要な食事・栄養について深い知識を持つ栄養ケア・ステーションと提携して仕事を進めていくことになる介護職従事者も、少なくないでしょう。
そのため、栄養ケア・ステーションについても基本は知っておくとよいかもしれません。