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看護師として給料アップを目指そう!平均はいくら?

看護師の給料について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
夜勤手当などがあるかないかで、給料のイメージは変わるかもしれません。
では実際に、看護師はどのくらいの給料をもらっているのでしょうか。

本記事では看護師の給料事情や給料アップの方法について解説します。

看護師の給料事情

看護師はどのくらいの年収を得ることができるのでしょうか。
看護師の平均年収や給料の内訳、時給換算した場合の額について解説していきます。

看護師の平均年収

厚生労働省発表の「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、看護師の平均年収は508万1,300円とのことです。
これは基本給とともに、夜勤手当などの各種手当、ボーナスなども含まれた総額です。
さらにここから所得税や社会保険料が引かれますので、手取り金額は上記金額よりも低くなります。
一般的に手取り額は、額面の75~80%ほどになることが多いとされています。
そのため、看護師の年収の手取り平均としては、380~405万円程度と考えられます。
ボーナスを除いた手取りの月収は、26~28万円程度とイメージしておくとよいでしょう。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査

看護師の給料の内訳

看護師の給与は、以下のような内訳で構成されています。

基本給
基本給とは、手当やボーナス等を含まない賃金です。
日本看護協会の「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によれば、新卒看護師の初任給は、専門学校卒で「203,276円」、大卒で209,616円とのことです。
勤続10年の非管理職の看護師になると、246,770円とのことで、昇給により4万円前後年収が増えるようです。

出典:日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査報告書

夜勤手当
夜勤手当とは、夜勤をした際に支払われる手当のことです。
日本看護協会の「2020年病院看護実態調査報告書」によれば平均の手当額は、準夜勤(3交代制)で4,154円、深夜勤(3交代制)で5,122円、夜勤(2交代制)で11,286円とのことです。
また、同報告書によれば夜勤の月平均回数は2交代制で7.7回、3交代制で4.7回とのことでした。
つまり、看護師は基本給以外に約3.5~5万円を夜勤により得ているということです。

出典:日本看護協会「2020年病院看護実態調査報告書

時間外手当
看護師も他の業界・職種と同様に、残業をするケースがあります。
調査によってまちまちですが、看護師は残業を行うことがそれほど多くない傾向にあるようです。
そのため、残業によって得られる時間外手当は夜勤手当より少ないことがほとんどです。

ボーナス
ボーナスとは、基本給とは別に支給する給与で、賞与または特別手当と呼ばれます。
看護師のボーナスは厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、平均86万2,100円とのことです。
12ヶ月で割った場合、およそ7万円が収入となります。

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査

その他手当等
上記で紹介したもの以外にも、通勤手当・在宅手当・家族手当などが支払われることもあります。
就職する施設によっても異なりますので、確認してみましょう。

時給換算するとどれくらいになる?
看護師の年収を、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」からわかる、看護師の平均労働時間を参考に時給換算すると、平均で2,483円になります。
決して安くはありませんが、高すぎるというわけでもないようです。

出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査

看護師が給料アップする方法

給料が少なく感じ「もっと稼ぎたい」と考えた場合、看護師にはどのような方法があるのでしょうか。
看護師の給料をアップさせる方法について解説します。

積極的に夜勤を行う

看護師の給料の中で基本給の次にウェイトが大きいのが夜勤手当です。
そのため、夜勤回数を増やせれば、収入も増加していきます。
上司や同僚などと相談し、無理のない範囲でシフトを組んでみましょう。
夜勤のないクリニックなどであれば、夜間専従などのアルバイトが収入アップにつながります。

管理職を目指す

看護師にはさまざまな役職があります。
主任看護師、看護師長、看護部長など役職が上がっていけば、それに応じて基本給もアップしますし、役職手当もつきます。
働いている施設にもよりますが、管理職へ昇進するためには、研修の受講や資格取得を経て、昇進試験を突破することが必要です。
また、一定のスキルを持っていることや施設管理者からの信頼なども重要になります。

資格を取得する

資格取得も収入アップにつながるものです。
資格を持っているということは、より専門的な知識を持つと認められて行える業務が増えるため、収入アップにつながりやすいのです。
たとえば、専門看護師や認定看護師は取得難易度が高いだけあって、収入もアップします。
資格取得はキャリアを積みつつ収入も増やしたいという前向きな方に向いている方法です。

転職する

収入は、地域や施設によって差があります。
自分のスキルや経験を活かすことができ、より条件の良い施設へ就職することも収入アップにつながります。
働く環境を変えたいという方にもおすすめです。

給料アップのための転職ポイント

医者と看護師

転職は看護師の給料をアップさせる方法として効果的です。
ここでは、より良い条件の転職先を見つけるためのポイントを紹介します。

条件の良い転職先を探す

前述の通り、地域や施設によって収入はかなり差があります。
たとえば、地方の内科クリニックより、都市部の美容クリニックの方が収入はよい、ということもありえます。
お金だけが就職先を選ぶ理由ではありませんが、「いまよりもう少しだけ給料をアップさせたい」と考えるならば、条件の良いところをいくつかピックアップしてみるのもよいのではないでしょうか。

自分のスキル・経験に合った転職先を選ぶ

転職先は自分のスキルや経験を活かせるところを選びましょう。
どんなに条件の良いところでも、自分の能力を活かせる職場でなければ思うように収入はアップしません。
むしろ、働きにくさを感じてしまうこともあります。
お金だけでなく、やりがいや自分の能力に合った部分を探しましょう。

転職に有利な資格を取得する

資格取得は転職にも有利に働きます。
日本看護協会認定資格の専門看護師・認定看護師・認定看護管理者、医療系国家資格である保健師、助産師などの資格を持っていれば、条件の良い転職先が多く見つかるようになります。
また、専門分野に特化した民間資格を取得することも、転職が有利になることもありますので検討してみてください。

自分に合った方法で給料アップを目指そう

看護師の給料は一般的な職業に比べて高い傾向にあると思われています。
たしかに専門卒・大卒でも十分な初任給をもらえますし、長く働いていれば昇給していきます。
ただ、地域や施設規模によって差があるため、満足できない方もいるかもしれません。

給料を少しでもアップさせたいとお思いでしたら、本記事で紹介した方法をぜひ実践してみてください。
中でも転職は給料アップを実現しやすい方法です。
もちろん、給料はやや不満ながらも、働きやすさがあって転職したくない方もいることでしょう。
そうした場合は、資格取得を始めとした自分に合った方法で給料アップを目指してみてください。
給料や職場環境などを含め、「看護師としてやりがいを感じられる」、そんな未来を目指していきましょう。