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要介護4と要介護5とは!?サービス内容の違いを知ろう!

介護度(要介護状態等区分)は、「どれくらいの手助けを必要とするか」を定めた数字です。
2回の判定によって決められるものであり、介護サービスを受けるうえで基本となってくるものです。
本記事では、そのうちの「要介護4」と「要介護5」について解説していきます。

要介護とは

要介護度とは、日常生活においてどの程度の介護を必要とするかを定めた基準です。
主観によることのない客観的な判定を2回経て認定されるもので、介護サービスを受けるときの基準となるものです。
なお、介護は必要ないがある程度の支援は必要であるという状態は、「要支援」と呼ばれます。

要介護は1~5の5段階で、要支援は1~2の2段階で分けられています。
この基準によって、受けられる介護サービスや介護サービスの利用限度額が変わってきます。
要支援の状態や要介護1~2くらいまでのときは、「基本的には家族でみて足りない部分を補ってもらう」などの使い方ができることもあり、限度額まで至らずに済むこともあります。

しかし、症状が重い要介護4や要介護5においては、多くの専門的な手助けが必要となります。
要介護4や要介護5の場合は、介護サービスの利用限度額も高く設定されていますが、それだけではまかないきれず、家族が担う負担額が大きくなる傾向にあります。(※限度額を超えた部分は自費負担となるため)

そのため、家で介護を続けることが難しくなることも多く、24時間の見守り・介護がついている施設への入所の方が経済的であると判断されるケースもみられます。
なお、要介護4や要介護5は「もともとは要介護3未満であった人が、時間の経過とともに症状が進んでこの状態になった」というケースが多いです。
つまり、初めての判定で要介護4あるいは要介護5とされることは極めてまれということです。

以降ではこのことを前提として、「要介護4」「要介護5」の状態について解説していきます。

要介護4とは

要介護4は、前提として「常に手厚い介護が必要な状態である」と考えてください。
入浴はもちろん、食事や排せつや着替えなどの基本的な行動も人の手助けを必要とします。
また、自力で立ち上がったり歩いたりすることができません。
認知力や理解力にも著しい低下がみられ、問題行動が頻繁に起こる状態に陥ることもあります。
介護者との間での意思疎通を図ることも難しくなった状態です。

要介護認定等基準時間は90分~110分未満、1か月の支給限度額は30万9380円です。
特別養護老人ホームなどに入所するケースも多くみられます。

要介護5とは

要介護5とは、すべての介護度の中で最も重いものです。
この段階になると、基本的には「寝たきり」の状態です。
寝返りを打つことにも介護が必要となりますし、すべての日常生活において手厚い介護を必要とします。
意思疎通は極めて難しく、意思を伝えること自体が非常に困難な状態にあることが大半です。

ただ、自分で歩くことが難しい状態のため、逆に徘徊などの問題行動がみられることはありません。反対に、褥瘡のケアなどが必須となります。

要介護認定等基準時間は110分以上、1か月の支給限度額は36万650円です。
ただ、上でも挙げたように、この数字は決して余裕のある数字ではありません。
また要介護5の段階の場合、家族の負担も非常に大きくなります。
このためこの段階まで進んだ場合は、専門施設に生活の拠点を移す方が現実的だと考えられています。

家族の負担の軽減も意識したい要介護4・要介護5

要介護4や要介護5の段階は、常時人の手助けを必要とする状態です。
サービスの利用にかかる費用の限度額は大きくなるものの、自宅のみで介護することは非常に難しい段階であるといえます。

そのため、施設へ入所することを含め、家族の負担を軽減することも意識して対応していきたいものです。