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介護職の新人教育で悩むこととは!? 解決策を考えよう

介護職が不足している現在は、「今まで違う業界にいた人であっても、積極的に介護業界に取り込んでいこう」とする考え方が注目を集めています。
ただそのようにして取り込んだ新人の教育に悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、新人教育の悩み、それに対する解決策について紹介していきます。

仕事をしない新人に対する指導

「新人さんが上手く動いてくれない、働いてくれない!」という悩みを抱える人は少なくありません。
ただ、この原因は「新人のやる気のなさ」ではなく、「何をしていいか分からなくて困惑していること」にあるのかもしれません。

そのためまずはお手本を見せて、言って聞かせて、そして実際にさせてみせる……というやり方を繰り返していきましょう。
できなかったことのフィードバックはもちろん重要ですが、それ以上に「できたこと」をほめることも重要です。
物事に苦手意識を持ってしまうと、ますます仕事ができなくなってしまうからです。

新人が勝手なことをしてしまう

「指示していないことを新人が勝手にやってしまうし、しかもそれが間違っている」という悩みはしばしば聞きます。
これは非常に困ることではありますが、新人の方には「先輩に聞きたいけれど、忙しそうでなかなか聞けない」「前に聞いたら邪険にされた」などのような悩みがあるのかもしれません。

分からないことや不安な点はいつでも聞ける環境を作っておくことは、非常に重要です。
どうしても手が止められないときは「この作業が終わったら教えるね」などのように言い置き、無視をしたり冷たくしたりしないようにしましょう。

また、新人が一番困惑するのは「AさんとBさんで言っていることが違う」というものです。
指導方針や指導内容がバラバラであると、新人はどちらに合わせてよいか分からず混乱してしまいます。
そのため、指導の責任を持つ人を明確に定めておき、指導内容に齟齬が出ないようにしましょう。
また齟齬が出た場合は、新人を責めるのではなく、「なぜそのような齟齬が起きたか」を指導者同士で共有し合うことも重要です。

事前に育成計画を立てておく

新人を育てるうえで重要なのは、「新人をどのように育てていくかを事前に考えておくこと」です。
上でも少し述べましたが、指導者の指導方針や指導内容が違うと、新人は非常に困惑してしまいます。

そのため事前に、「この新人をどのように育てるか」「どのような仕事を任せるか」「この仕事ができるようになったと仮定した場合、次に教えるべき仕事は何か」などをある程度明確にしておく必要があります。
事前に育成計画を立てておくことでその新人への指導方針・指導内容がぐらつかなくなりますし、能力の進歩も把握しやすくなります。
加えて、本人のキャリアアップを考えるうえでも、この「事前に立てる育成計画」は非常に重要な役割を持ちます。

なお、事前に計画を立てていたとしても、本人の進歩速度や性質によって見直しが必要になることは非常に多いといえます。
このときには、「今何ができて、何ができていいないか」を冷静に判断するためのチェックシートを活用するとよいでしょう。

「新人が育たない」の原因は先輩にあるかも?

「新人が育たない」という悩みは、介護職に限ったことではなく、ほかの職業にも見られる悩みです。
たしかに人はそれぞれ異なりますし、なかにはやる気がない人もいるでしょう。
ただ個々人の性質を理解し、その人の性質に会った指導法を考えていく義務を、先輩たちは負うことになります。

  • 新人にお手本を見せて、実際にさせてみる
  • フィードバックはマイナスの要素ばかりではなくプラスの要素も入れる
  • 疑問点を聞きやすい環境を整える
  • 事前に育成計画を立てて、フィードバックを行う

という点を徹底し、新人に向かい合っていきましょう。