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要介護1と要介護2とは!?サービスの違いを知ろう!

介護度(要介護状態等区分)は、あらゆる介護支援を受けるうえで非常に重要になってくるものです。
本記事では、そのうちの「要介護1」と「要介護2」について解説していきます。

要介護とは

要介護とは、自分だけの力では日常生活を滞りなく行うことが難しく、介護者の手助けを必須とする状態をいいます。
どれくらいの介護が必要かは、「介護度(要介護状態等区分)」によって、1~5までに分けられており、数字が大きいほど多くの手助けが必要で、数字が小さいほど必要とする手助けが少なくなります。

なお、「要介護」と似たものとして「要支援」があります。
要支援とは、日常生活は自分で行うことができるが少し支援が必要な状態をいいます。
たとえば、入浴や排せつ、食事は1人でできるが、お風呂の掃除には手助けが必要などの状態です。
要支援は、「要支援1」と「要支援2」で分けられます。

介護度が高いほど多くの介護サービスが受けられます。
また、これらの支援・介護サービスを受けることには費用も必要となってくることが基本ですが、介護保険によってその大半が賄われるため、自己負担額は1~3割(※所得によって異なる)にとどまります。
このような特性を持つため、その人がどれくらいの介護を必要としているのかを見極めることは、非常に重要です。

要介護認定は、コンピューターによる一次判定と、介護認定審査会での二次判断(専門家5名程度で行われる)の2段階によって決められます。
家族や本人の主観によって決められません。
この判断を元にして、ケアプランなどが組まれることになります。

要介護1とは

ここでは、「要介護1の程度」について解説していきます。

「要介護」の中で最も軽い程度と判断される「要介護1」の場合は、日常生活(排せつや食事など)のほとんどが自分でできる状態です。(※入浴や排せつにおいて部分的な介護を必要とする場合でも、要介護1と判定されるケースはあります)
ただし、認知能力や運動機能にわずかな低下がみられます。
このため、基本的な動作はできるものの、複雑な動作を行うことは少し難しいという状況にあります。

また要介護1の場合は、要介護認定等基準時間が32~50分未満の状態です。
介護保険を用いてレンタルできる福祉用具はかなり限られており、入浴のときに使う補助用具など一部のものだけです。
要介護の場合は、月額16万7650円までのサービスが受けられるようです。

要介護2とは

要介護2とは、日常生活において軽度の介護を必要とする状態をいいます。
たとえば、食事や排せつ、入浴において人の手助けを必要とします。
また、身だしなみを整えたり、移動を行ったりする際に介助や支えが必要であるとされる場合も、要介護2とみられます。
認知力の低下や問題行動がみられる場合も、要介護2と判定されます。(※ただし、これらの変化がみられても要介護1とされることもあります)

また、要介護2の場合は要介護認定等基準時間は50~70分未満とされます。
車椅子のレンタルなどに介護保険を利用することができます。
1か月の介護サービス利用における限度額は、19万7050円とされています。

要介護1と要介護2の違いを知りましょう

要介護1と要介護2は、「要介護」とされるなかでも比較的軽微なものです。
ただし当然、時間経過とともにもっと状態が悪化することもあります。
要介護1および要介護2がどのような状態か、またどのようなサービスを受けられるかを把握すると同時に、それ以上状態が悪化しないようにするための取り組みも求められます。