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居宅介護とは!?サービス内容や訪問介護との違いを解説

介護サービスには、さまざまな種類があります。
今回は、「居宅介護」という介護サービスについて紹介していきますが、これと似た介護サービスに「訪問介護」といものがあります。
違いや区分の解釈がやや複雑ですが、本記事では「居宅介護」という介護サービスをメインに、訪問介護にも絡めながら解説していきます。

居宅介護とは

居宅介護とは、「介護を受ける人が家にいながらにして受けられる介護サービス」のことをいいます。
「家にいながらにして受けられる介護サービス」というと、訪問介護をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
冒頭でも触れましたが、訪問介護と居宅介護の違いは少し複雑です。
語句の意味としては、「居宅介護とは障害者総合支援法に基づくものであり、訪問介護とは介護保険法に基づくものである」となります。

訪問介護は、介護保険法に基づいて要支援あるいは要介護認定を受けた人が利用できるサービスです。
なお、要支援者が受けることのできる訪問介護は「介護予防訪問介護」と呼ばれるもので、「介護状態にならないための支援」です。
そのため、要介護者が受ける「訪問介護」とは区別されることもあります。
また訪問介護が受けられるのは原則として65歳以上からです(※一部例外あり)

対して居宅介護の場合は、障害を持っている人で支援が必要と考えられた人ならば受けることができます。
そのため、18歳未満の子どもでも受けられます。

ただし、このあたりの区分については、明確な区別が難しいところでもあります。
特に、65歳以上の人を対象とする高齢者向けの介護サービスを解説する場合、「居宅介護とは居住宅で受けられるサービス全般を指し、訪問介護もまた居宅介護のうちのひとつに含まれる」と解釈されることも多いです。

本記事においては、基本的にはこの解釈に基づいて解説していきます。

居宅介護の利用条件

居宅介護の利用条件としてまず挙げられるのは、「要支援状態にあるあるいは要介護状態にある人」です。
要支援状態にある人の場合は、「介護予防支援」と呼ばれることがあります。

また、要支援状態の場合は相談窓口は地域包括ケアセンターになるのに対し、要介護状態にある場合は居宅介護支援事業者がこれを請け負うという違いがあります。
さらに、要支援状態の場合はケアマネージャーの訪問回数は「3か月に1回以上」と定められているのに対し、要介護状態の場合は「1か月に1回以上」とされているという違いがあります。

なお、訪問介護に代表される介護を受ける場合には費用が必要となりますが、どのようなケアプランが必要かの相談段階までは、費用は発生しません。

居宅介護のサービス内容

居宅介護のサービス内容は多岐にわたります。

訪問を前提とするもの

訪問介護や訪問看護、訪問入浴などです。
各家庭で受けることを前提としているものであり、メインとなる介護者の負担を軽減するためにも使われるサービスです。
なお、あくまで介護を受ける人のためのサービスなので、同居家族の家事などは受け持ちません。

専門施設への通所を行うもの

専門施設に通って、介護やリハビリを受けるものです。
これは介護・リハビリなどを受ける目的で行われるものであると同時に、家に引きこもりがちな要介護者と外との接点を持たせ、人間関係を広げるためにも使われるサービスです。

短期的に入所するもの

30日以内を前提として、要介護者が専門施設に入所することをいいます。
「ショートステイ」とも呼ばれます。
冠婚葬祭やメインとなる介護者の入院などのときによく利用されますが、「楽しみのための旅行」などのような理由でも利用できます。

居宅介護サービスと利用条件

「居宅介護」は、解釈が難しい介護サービスです。
ただ基本的には、「自宅を基本の居住地とする人が受けられる介護サービスの総称である」と考えればよいでしょう。
居宅介護を受けることで、要介護者・介護者ともに負担を減らせます。