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介護施設で徹底したい今年のインフルエンザ集団感染対策

今年は新型コロナウイルス(COVID-19)の流行もあり、多くの人がマスクをつけ、手洗いを励行するようになりました。
そのためインフルエンザの流行は抑えられているとされていますが、それでも油断はできません。
本記事では、介護施設で行いたいインフルエンザ対策について紹介していきます。

優先者からインフルエンザ予防接種の対応をする理由

上述したように、インフルエンザのワクチンは地域によっては不足となる可能性があります。

また、新型コロナウイルスの流行を受けて、多くの人が衛生観念や感染予防に対して強い関心を寄せるようになりました。
これ自体は非常にすばらしいことですが、それによってインフルエンザのワクチンの需要も高まっていくと考えられています。

新型コロナウイルスにもいえることですが、ご年配の方を優先する理由はインフルエンザにかかった場合、重症化しやすいことも優先する理由になります。
インフルエンザで入院した人のうち、過半数が70歳以上の人だという統計があります。
出典:インフルエンザの流行状況(東京都 2019-2020年シーズン)

加えて、「サイトカインストーム」の危険性も指摘されています。
私たちの体には、ウイルスを退治するための「サイトカイン」という物質が存在します。

これは免疫細胞が作り出すものですが、新型コロナウイルスとインフルエンザに同時に感染することによってこのサイトカインが著しく多く出され続けることがあります。
これを「サイトカインストーム」といいます。
サイトカインストームが起こると、健康で正常なはずの細胞まで傷つけられ、結果として重症化してしまうのです。

介護施設でのインフルエンザ集団感染を防ぐ方法

インフルエンザを100%防ぐことはできません。
しかし対策をすることで、その危険性を下げることはできます。

1.感染源対策

感染している人への面会者を制限し、床や手洗い場などの清掃に努めます。
また多くの人が触れる場所は、アルコール消毒などを行います。

2.感染経路を断つ

マスクや手袋をつけて作業に当たりましょう。
また、適切な湿度(50~60%)に保つのも有効です。
人が多いところに行けばそれだけ感染リスクも高まりますので、できるだけ行かないようにしましょう。

出典:今冬のインフルエンザ総合対策について

3.抵抗力をつける

インフルエンザのワクチン接種によって、インフルエンザにかかりにくくなることはすでに述べた通りです。
また十分な睡眠をとり、バランスの良い食生活を心掛けましょう。

インフルエンザ対策の現状と取り組み

インフルエンザのワクチンを打つことで、感染リスクを下げたり重症化を防いだりすることができます。
ご年配の方自身はもちろん、ご年配の方と接することの多い介護職員・医療従事者も、優先してインフルエンザワクチンを接種できます。
また自分たちでできる対策も実施することも非常に重要です。