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レスパイトケアとは!?介護職として覚えておきたいこと

介護は、明確な終わりが見えないものです。
そのため、介護をする側には慢性的な疲労が溜まっていくことになります。
本記事では、そのような方を助けるための方法の1つである「レスパイトケア」を紹介していきます。

レスパイトケアとは

レスパイトとは、小休止という意味を持つ言葉です。
現在ではレスパイトケアというと、単に小休止を意味するのではなく「メインとなって介護を行う方を一時的に介護から引き離し休憩をとってもらうこと、またその方法や支援」を指すことが多いです。
レスパイトケアのメイン目的は、介護をする方を助けることです。
そのため、「介護をされる側」に関わることは副次的なものとなります。

レスパイトケアを受けることで、介護を行っている方は負担が軽減しリフレッシュすることができます。
それによって、「介護をしている人と、されている人の共倒れ」を防ぎやすくなります。

レスパイトケアを受ける方法

レスパイトケアの代表的なサービスとして、「ショートステイ」が挙げられます。
基本的には自宅を居住地とする方が、短期間(最長で連続して30日)施設に入所し、そこで介護・療養サービスを受けるものです。
レスパイトケアは介護をする人の負担を軽減するためのものですから、冠婚葬祭などのような特別な事情の場合以外でも、リフレッシュ旅行などを目的とした場合でも利用できます。

また、これ以外にもデイサービスや訪問介護などを受けることもできます。
これらの一部は保険適用外となりますが(有料老人ホームへのショートステイなど)、基本的には介護保険の適用範囲となることが多いです。
また、かかる金額は利用するサービスなどによって異なります。

レスパイトケアとしてこれらを利用したい場合、一度ケアマネージャーに相談するとよいでしょう。

レスパイトケアが介護職に与える影響

レスパイトケアは、メインで介護を担う人のためのサービスであるため、その意味や影響を考えるときは「レスパイトケアを受ける人」の視線に立つことが多いといえます。
ただ、このレスパイトケアはメインで介護を行うご家族に対してだけでなく、レスパイトケアを行うことになる専門の介護職にとっても非常に有用なものです。
レスパイトケアを行うことで、ご家族からの信頼を得やすくなり、ご家族の考え方や悩みを聞くこともできます。
それによって「そのご家族が抱えている本当の悩みは何か」「日々の介護を楽にするために使えるものはないのか」などを模索していくことができます。

また、介護される側の日常生活に触れることによって、新たな発見もあるでしょう。
「長く家で過ごしてほしい」「長期入所に至る前に、家で面倒をみたい」というご家族の考え方に接するうちに、専門の介護職としての自分の考え方が変わってくる人もいるかもしれません。
考え方の変化は、自分自身のキャリアを見直すことにつながることもあります。

レスパイトケアで共倒れを防ぎましょう

大切な家族であっても、その介護をずっと続けていれば介護を行う方は疲弊します。
そのような方を助けるためのものとして、「レスパイトケア」があります。
レスパイトケアは、それを行う介護士にとっても多くの気づきを与えてくれるものといえるでしょう。