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介護現場で使ってはいけない言葉を知ろう!言葉遣い以外の注意点も解説

人間性の良し悪しは言葉遣いでだけ判断されるものではありませんが、言葉遣いに人間性が現れるのも確かです。
本記事では、介護現場で意識したい言葉遣い、言葉遣い以外に気を付けるべきことについて解説していきます。

介護現場で意識したい言葉遣い

介護現場では、意識して柔らかい言葉遣いをすることが求められます。
そのなかでも、相手に断ったり相手の間違いを指摘したりするときの「クッション言葉」は非常に重要です。
たとえば何かを頼まれたときに「申し訳ありません、5分ほどお待ちください」などのように言ったり、「説明が足りずに失礼しました、こちらとこちらにも記入をお願いします」などのように言ったりするとよいでしょう。
なお、下記にある「過剰な敬語」になりそうな場合は、「すみません」などの簡単なクッション言葉を差しはさんでもよいものです。

また、利用者様の言動に乱れや誤りが認められる場合は、「問いかけの言葉」で応じるようにするとよいでしょう。
「どうされましたか?」などのように聞くようにすると、利用者様の気持ちに寄り添うことができます。

介護現場によくある間違った言葉遣い

介護現場でみられる言葉遣いに注目する場合、「してはいけない言葉遣い」にも目を向ける必要があります。
これについてみていきましょう。

NGな言葉遣い①:対子どものような語り掛け

介護現場で働いているときに、「〇〇くんかわいいね~」「はい、たっちして」「ごはんでちゅよ~」などのような言葉を耳にしたことのある人もいるのではないでしょうか。
介護を受ける相手は、一人の尊厳を持っている大人です。
そのため、このような子どもを対象とした幼児語は相応しくありません。
また、いわゆる「タメ口」も同様の理由で控えるべきだと考えられています。

NGな言葉遣い②:命令口調での対応をしている

「ご飯をちゃんと食べて」「そんなことしないで!」「早くして!」などのような命令口調での語り掛けも、介護現場には相応しくありません。
これらは確かに簡潔な言い回しではありますが、利用者様を緊張させてしまったり、叱られていると受け止められたりしてしまうからです。
また、丁寧な言い回しである「~してください」も相手の行動を制限する言葉です。

NGな言葉遣い③:過剰な敬語でしゃべっている

幼児語やタメ口を避けたいと考える人は、つい過剰な敬語を使ってしまいがちになるかもしれません。
少し極端な例ではありますが、たとえば「かしこまりました。少々お時間を頂戴できますでしょうか」などのような言い回しがこれにあたります。
これは確かに非常に丁寧な言い方なのですが、よそよそしく冷たいイメージを抱かせてしまいがちです。
過剰な敬語も避けるようにして、柔らかい丁寧語を使っていくとよいでしょう。

言葉遣い以外で注意したいこと

上記では「NGな言葉遣い」について取り上げましたが、介護現場での会話は言葉遣い以外にも大切なことがあります。
それについて解説していきます。

ゆっくり話すことを意識する

ご高齢の方の場合、耳が遠かったり、言われた言葉を理解するのに時間がかかったりすることもよくあります。
そのため、話すときは意識してゆっくりと語り掛けるようにしてください。
また、「本日のレクリエーションは、14時予定だったのが15時に変更になりましたので、紙を持って15時の5分前にレクリエーション室に来てください」などのような複雑で長い長文での伝達は避けます。
「14時55分にクリエーション室に来てください。レクリエーションを始めます。紙を持ってきてください」などのように、簡潔に区切って伝えます。

表情を意識する

人間の感情は、声だけではなく表情にも表れます。
そのため、感情を顔に思い切り出すようにしてください。
特に笑顔を心がけることは非常に重要です。
口角を上げた表情を見せるのはこの新型コロナウイルス(COVID-19)下ではなかなか難しいものですが、目元に表情をのせるようにしてください。

声のトーンを意識する

声のトーンも大切です。
基本的には柔らかいトーンを心がけ、極端な高音や低温は出さないようにします。
明るい口調で話しかけるように心がけ、親しみと信頼を持ってもらえるようにしてください。

言葉遣い1つで印象は大きく変わります

介護現場では、利用者様と会話する機会が多くあります。
そのときには、相手が一人の尊厳を持った大人であることを忘れずに対応しましょう。
また、相手に親しみを持ってもらえるようにするために、わかりやすくはっきりと、表情を意識しながら、適切なトーンで話しかけることも重要です。