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介護業界におけるスキルシェア。現状や今後の動向をチェックしよう

「スキルシェア」という考え方は、さまざまな分野で注目を浴びています。
本記事では、「介護業界におけるスキルシェア」に注目し、その現状や今後の見込み、どのようなかたちでのスキルシェア方法があるのかを紹介していきます。

介護業界のスキルシェアの現状

スキルシェアとは、「それぞれの持ちうる経験や資格、能力などを共有すること。またそれを必要に応じて利用すること」を意味する言葉です。
副業の概念が広く知れ渡り、またそれに対して好意的な視点を持つ企業も増えてきたことから、多くの人に知られるようになった言葉ともいえます。

個々人の繋がりだけでは限界があるため、現在はオンラインのマッチングサービスやクラウドソーシングを利用したスキルシェアが一般的です。
たとえば、「私は介護士の資格を取ってから10年経っていて、実務経験も8年に及びます。現在は子育てのために一時的に仕事を辞めていますが、月曜日と金曜日、日曜日の10:00~20:00ならば働けます」などのように登録をします。
上記と合致する条件で働いてほしいと考える人からの連絡があれば、相互でやりとりを行い、日程の調整を行っていきます。

介護業界のスキルシェアの今後

スキルシェアは慢性的な人手不足にあえぐ介護業界において、非常に大きな意味を持ちます。
また、レクリエーションなどがマンネリ化してしまいがちなところに、スキルシェアで人材を取り入れることで、新しい視点からアプローチすることができるようになります。

また「介護保険適用範囲外で助けてほしいこと」が起きた場合の人材確保においては、特にこのスキルシェアシステムが有用です。
たとえば「介護保険適用範囲では草むしりや料理をお願いすることができないが、介護で人の手が足りないため、助けてほしい」などのような状況のときなどに役立ちます。
特に利用者が高齢者の場合は、このようなニーズは極めて高いものだといえるでしょう。

また、
「正職員として働くことはできないが、現場に携わりたい」
「自分自身が家で家族の介護をしているから、決まった時間に出社して、決まった時間までそこで働くことは難しいが、自分の都合のつく時間に働きたい」
「現場を離れて久しいためいきなり正職員として復帰するには不安が残るが、少しずつ仕事に復帰をしたい」
などのように考える「介護をする側」の人にとっても、メリットが大きいかたちだといえます。

利用者側・働く側、双方にとってメリットの大きいこの「スキルシェア」の考え方は、今後も広まっていくものと推測されます。

介護業界のスキルシェアサービス

利用者側にとっても働く側にとってもニーズの高い「介護業界におけるスキルシェアサービス」ですから、数多くの企業がこれに参戦しています。

一般的な介助業務を中心とはしているもののアロマテラピーなどに代表される介助・介護以外のサービスを提供できる人材を広く集めているところもありますし、時給が高額であることを売りにしている企業もあります。
また人材の精査をしっかり行い、高品質なサービスを提供することを掲げている企業もあります。

これらのスキルシェアサービス・スキルシェアシステムは関東圏などの都心部が中心で、人口の少ない地方ではあまりみられないというマイナス点もあります。
しかし上記でも述べたように、今後はこのスキルシェアサービス・システムが広がっていくと思われます。
そのため、数年後には地方でも当たり前のようにこれを利用できる日が来る可能性は極めて高いといえるでしょう。

利用する人にも働く側にもメリットがある「スキルシェアサービス」

スキルシェアは、利用する側の自由度を高め、働く側の都合にも応えることのできるサービスです。
現在はまだ都心部を中心としていますが、今後は地方にも広がっていく概念だと考えられています。