介護に関係する資格は、数多くあります。
「介護予防運動指導員」もそのうちのひとつです。

本記事では、介護予防運動指導員の資格内容や活躍の場、資格を取得することのメリットについて解説していきます。

「介護予防運動指導員」の資格内容

介護予防運動指導員とは、運動指導の観点からご高齢の方の健康寿命を延ばすためのさまざまなプランを作成する人及びその資格また仕事をいいます。
介護予防のプログラム自体を作成したり、運動の指導を行ったり、それを実行する前と実行した後の評価を行ったりするのがこの仕事の特徴ですが、ほかの専門職とも連携することも求められます。
介護予防運動指導員は民間資格であり、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所がこれを管轄しています。

しかし介護予防運動指導員は、だれにでも取れる民間資格ではありません。
介護予防運動指導員を取るためには介護・看護・リハビリなどの分野で資格を持っている（あるいは資格取得の見込みである）人に限られています。
たとえば介護業界では最低でも実務者研修を修了するか、初任者研修を修了したうえで2年以上の実績がなければなりません。
さらにこれらの資格を持ったうえで、31.5時間の講習を受けて、修了試験を突破しなければなりません。

介護予防運動指導員が活躍できる現場とは

介護予防運動指導員の活躍の場は、非常に幅広いといえます。
元々の資格を生かして通所介護施設で活躍することもできますし、地域包括支援センターで働くこともできるでしょう。
元々の資格にプラスして、介護予防運動指導員の資格を持っている人を雇い入れることは、これらの施設にとっても非常に大きなメリットとなります。

少し視点を移して、スポーツセンターで働くのもひとつの選択肢です。
現在はご高齢の方を対象として、身体機能の維持・向上を目的としたプランを提供しているスポーツセンターもあるからです。
介護予防運動指導員の資格を持った人がスポーツセンターで活躍を希望する場合は、たしかな知識に基づいたプランを提案できるとして重宝されることでしょう。

介護予防運動指導員の資格を取得することのメリット

介護予防運動指導員の資格の特徴と、介護予防運動指導員取得後の活躍の場について解説し終えたところで、ここからは介護予防運動指導員資格取得のメリットについて解説していきます。

上でも述べたように、介護予防運動指導員の活躍の場は非常に広いといえます。
介護・看護・リハビリの資格は単体でも十分に強いものですが、介護予防運動指導員を取ることでさらに働ける場所が増えます。
就職・転職活動を行う際の強みともなります。

就職先によっては、「介護予防運動指導員を持っている人は給与面で優遇する」としているところもあります。
アルバイトとして働く場合でもほかの人に比べて時給が高くなる傾向がありますし、正社員として働く場合でも月収に資格手当が付与されるケースが多くなります。
キャリアアップの一環として取得するのもおすすめです。

介護予防運動指導員の資格を取る過程で、より深く自分の専門分野について学べるのもメリットです。
より効率的に、より良いプランを、利用者様や連携先に提供できることは、仕事のモチベーションアップにも繋がります。

メリットの多い介護予防運動指導員という資格

介護予防運動指導員の資格を取ることで、就職・転職をやりやすくしたり、キャリアや給料をアップさせたりすることができます。
また、より良いプランを提案できるという事実がモチベーションアップに繋がる点も見逃せません。
将来性もある資格ですから、取得を検討する価値は十分にあります。