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ケアマネジャーに必要な知識のアップデート。更新研修や勉強会の内容を知ろう

ケアマネジャーは、介護プランの作成などを業務とする非常に大切な役割であり資格でもあります。
本記事では、ケアマネジャーが受けなければならない更新研修や、受けるべき勉強会について解説していきます。

ケアマネジャーの資格更新には研修が必要

ケアマネジャーの資格を得るためには、介護支援専門員実務研修受講試験を突破しなければなりません。
しかしこの試験を突破したからといって、すぐにケアマネジャーとして登録されるわけではありません。

ケアマネジャーとして登録・活躍するためには、試験突破後1年以内に、ケアマネジャーとしての実務研修を終わらせなければならないからです。
87時間にわたって行われるこの実務研修で、業務のやり方や関係する法律などを学んでいくことになります。
また、介護プランを練る仕事をするケアマネジャーの場合は、その介護プランを作れるだけの能力が必須となります。
このため、単純に座学だけでなく、実際にサービスの計画書などを作成するカリキュラムも研修のなかに組み込まれています。

特徴的なのは、「ケアマネジャーはその資格取得時だけでなく、資格維持のためにも研修を受け続けなければならない」という点です。
ケアマネジャーとしての登録には資格取得後の研修が必須であることはすでに述べた通りですが、その後にも5年ごとに更新が必要となります。
ちなみに5年ごとの研修は、5年間の間にどれくらいの実務経験を積んだかによって長さや受講費用が異なります(実務経験の年数の区切りは、実務未経験/半年以上/3年以上。また、実務経験が5年以上の人には、主任介護支援専門員研修への扉も開かれている)。

これらのいずれも期限中に受けなかった場合は、ケアマネジャーとしての資格は失効してしまいます。
資格を失ってしまえばケアマネジャーとして働くことはできなくなってしまいますが、ケアマネジャーの場合は救済措置もあります。
その救済措置とは、「たとえケアマネジャーの資格を失効してしまっても、54時間をかけて行われる『再研修』を受ければ失効した資格もよみがえる」というものです。
若い時に取ったケアマネジャーを失効してしまったなどの場合は、この再研修で取得し直すとよいでしょう。

ケアマネジャーと勉強会について

資格の維持のための講習を受けることが必須となるケアマネジャーですが、それ以外にも数多くの勉強会が開催されていることも覚えておきましょう。
これらの勉強会は、ケアマネジャーとしての働き方の選択肢を確認したり、在宅介護・在宅医療の情報に触れたり、最先端の介護及びその指導の技術を学んだりするために行われているものです。
有料のものもあれば無料のものもありますが、ケアマネジャーとして働いていくうえで非常に参考になるものだといえます。

なお、ケアマネジャーの勉強会への参加頻度は、年に数回以上は勉強会に参加しているという人の割合は3人に1人程度であるとされています。
また「年に1回~数年に1回以上は参加している」を合わせた数字は全体の半分以上、まったく参加していない人は8人に1人程度のようです。

知識更新を重要視する理由

ケアマネジャーは取るだけでもなかなか大変な資格ですが、取った後にもその維持のために研修会に参加しなければならないものです。
このように定められている理由は、「ケアマネジャーの場合は専門知識や技術を常に保持・向上させなければならない」という考え方が基本にあるからです。

ほかの介護系・看護系の資格にもいえることですが、ケアマネジャーの仕事は人の生死や生活に直結するものです。
また、利用者様だけでなく、そのご家族にも強い影響を及ぼすものです。

このような仕事を生業とするケアマネジャーの場合は、「知らなかった」「能力が低下していた」という言い訳が許されません。
加えて介護の世界は、法律などもかなり短いスパンで変更されています。
これらの変化をきちんと追い、理解し、実務に反映させるためには、更新研修や勉強会への参加が必要となってくるのです。

ケアマネジャーには知識のアップデートが必要

ケアマネジャーの資格は、試験に突破しさえすれば永続的に維持されるものではありません。
5年に1回は更新研修を受けなければなりませんし、勉強会に参加することも求められます。
常に最先端の知識を学び、技術を維持することがケアマネジャーには求められるからです。