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【介護士なら知っておきたい】介護施設の種類と平均給与

介護士を目指す方であれば、職場となる介護施設の種類や給与について知っておきたいところでしょう。
今回は、厚生労働省発行の「介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて」を参照に介護施設の種類や特徴、「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」からは施設毎の平均給与について紹介します。

介護施設の種類一覧

介護施設にはさまざまな種類がありますが、一般的なものとして以下のような施設が挙げられます。

施設名 施設概要 主な設置主体 対象者
特別養護老人ホーム 要介護高齢者の養護を目的とする生活施設 ・地方公共団体
・社会福祉法人
身体上または精神上著しい障害がある65歳以上の方のうち、常時介護が必要で、自宅での受け入れが困難な方
養護老人ホーム 環境的、経済的に困窮した高齢者の養護や、自立生活、社会活動に必要な指導や訓練、援助などを行う施設 ・地方公共団体
・社会福祉法人
環境や経済的理由により自宅での介護が困難な65歳以上の方
軽費老人ホーム 低所得高齢者に対して、無料、または低額料金で、食事の提供やその他日常活上必要な便宜の供与を目的とした施設 ・地方公共団体
・社会福祉法人
身体機能の低下などにより自立生活に不安があり、かつ家族などの援助が困難な60歳以上の方
有料老人ホーム 高齢者に対して、「入浴、排せつ、食事の介護」、「食事の提供」、「洗濯、掃除などの家事」、「健康管理」のうちいずれかを事業として行う施設 ・限定なし
(主に、営利法人)
老人
(※老人福祉法上、定義はなく、その解釈は社会通念によるものとする)
サービス付き高齢者向け住宅 生活サポートや介護、状況把握、生活相談サービスといった福祉サービスを24時間体制で提供する高齢者用の住宅 ・限定なし
(主に営利法人)
・単身・夫婦世帯で60歳以上の方
・単身・夫婦世帯で60歳未満の要介護、要支援認定を受けている方
認知症高齢者グループホーム 入浴や排せつ、食事といった日常生活のサポートや介護、機能訓練が必要な認知症高齢者のための共同生活住居 ・限定なし
(主に営利法人)
要介護者または要支援者で、かつ認知症の方(ただし、認知症の原因となる疾患が急性の状態場合は除く)

このように、各介護施設のサービス内容や対象者もそれぞれ異なるため、高齢者の状態や家庭環境などに応じて、最適な施設を選択する必要があるのです。

介護施設毎の給与

次に、介護施設の平均給与として、「特別養護老人ホーム」と「介護老人保健施設」、「知症高齢者グループホーム」の平成30年度における平均月収を紹介します。
どの介護施設で働くか選ぶ基準の一つとして、確認しておきましょう。

施設名 平均給与額
(単位:円)
実労働時間数
(単位:時間)
平均勤続年数
(単位:年)
特別養護老人ホーム 332,260 163.2 8
介護老人保健施設 317,350 160.2 9.1
知症高齢者グループホーム 276,320 165.2 6.7

(上記は常勤の平均給与で、「基本給(月額)+手当+一時金【4~9月支給金額の1/6】」で算出)

上記の例で月20日働いたと仮定すると、1日あたりの労働時間は8時間程度となるので、月額給与の平均はおおよそ30万円です。
ただし、給与規定は施設毎に異なりますので、あくまでも概算になります。
したがって、詳細な条件については、面談時に施設側へ確認するようにしましょう。

労働条件の確認は確実に

今回は、介護士を目指す方に向け、介護施設の種類やその特徴、施設毎の平均給与について紹介しました。
施設毎にそのサービス内容や仕事内容も大きく異なりますので、当然待遇にも違いがあります。
そのため、ご自分のスキルや経験、生活条件などと照らし合わせて、適切な施設を選ぶことが大切です。