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看護の日とは何のために設けられたもの?開催される様々なイベントを紹介

看護師にとってナイチンゲールといえば誰もが知る偉大な「看護の母」です。
そしてナイチンゲールの誕生日といえば、看護の日として看護業界にとっては特別な日です。

本記事では、看護の日とはどのようなものか、看護の日や看護週間に行われるイベントについてご紹介します。

看護の日の由来

5月12日の「看護の日」は、近代看護教育の母であるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで、制定されたものです。
そのことから「ナイチンゲールの日」とも呼ばれています。

当初、ジュネーブに本部を置く国際看護師協会によって1965年に5月12日は「国際看護師の日」と制定されました。
その後、看護の心・ケアの心・助け合いの心を分かち合うことが大切であるという趣旨のもとで、1990年に厚生省(現・厚労省)によって「看護の日」が制定されました。

ナイチンゲールはイギリス人の看護師

ナイチンゲールはイギリス人の看護師で、「近代看護教育の母」「クリミアの天使」と呼ばれる人です。
1854年のクリミア戦争にイギリス政府から看護師の団長として派遣され、野戦病院にて負傷兵に対して献身的な看護を行いました。
衛生状況の改善などを行った結果、傷病兵の死亡率を引き下げることに成功します。その後も、看護学校の設立や書籍の執筆などを通して、医療・看護の発展に貢献した偉人です。

看護の日に行われる様々なイベント

看護の日

看護の日を含む日曜日から土曜日までは「看護週間」と呼ばれる期間になります。
この期間には、看護に関するイベントが全国各地で開催されています。

ここでは、どのようなイベントが行われているのか一例をご紹介します。

看護体験

看護体験とは、看護師を始め地域の医療や福祉に関わる専門職や住民が集まって話し合えるイベントです。
普段の仕事では、多職種の専門家や地域住民の方と話す機会は多くありません。
イベントを通して立場の違う方々と交流することで、新しく幅広い視点を得ることができます。

出前授業

出前授業とは、看護師が中学校や高校などの教壇に立って若い生徒たちに看護に関する授業を行うイベントです。
看護はなぜ必要なのか、看護師はどのような役割があるのか、命の大切さとは、など様々なテーマで授業を行います。

また、実際の看護で使われる様々な器具を用いる看護師体験や、看護師になるための進路相談、その他質疑応答なども行います。
生徒たちは看護への興味や知見を得ることができ、授業を行う看護師も教壇に立つことで自分の仕事や役割を見直すことができます。
看護師という仕事への理解が深まり、改めてその重要性や素晴らしさに気がつく機会となるかもしれません。

お祭り系のイベント

病院の敷地などに屋台や喫茶スペースなどを出店し、縁日などのように看護の日を祝うお祭り系イベントもあります。
病院の敷地だけでなく、スーパーの駐車場など広いスペースを借りることもあり、ミニライブなど多くの人が楽しめる企画も行われたりします。
看護系のブースもあるため、お祭りを楽しみながら看護について考える機会を得られます。

万博系のイベント

看護の日には万博系のイベントも行われます。
イベント規模は様々ですが、医療・福祉系の施設や関連企業など、ブースを出展する大規模なイベントが行われることもあります。
看護の歴史やユニフォームの変遷、看護器具の展示や新製品の紹介、ナース体験パビリオンなど、出展ブースはイベントにより様々です。
専門家が登壇し、医療や看護に関するトークショーなどを行う場合もあります。
看護師が自分の仕事を見つめなおし、新たな知見を得られる学びの場になることでしょう。

看護の日は看護や命の大切さを知れる大切な機会

看護の日は看護の母であるナイチンゲールの誕生日で、看護の心・ケアの心・助け合いの心の大切さを知ることができる日です。
現役の看護学生であれば、看護の日や看護週間に行われるイベントを通して「こんな看護師になりたい」と志を高く持つきっかけとなるかもしれません。
現役の看護師の方であれば、「看護師のあり方」や「これからの自分」について見つめなおすよいきっかけとなることでしょう。