リアルジョブ | 介護職・看護職・保育職の求人・転職サイト

介護事務管理士はどのような資格!?資格を持たない介護事務とは何が違う?

介護事務に活かせる資格はさまざまあり、そのうちの1つに「介護事務管理士」があります。
介護事務管理士の資格を取得することにより、何をアピールすることができるのでしょうか。

本記事では、介護事務管理士という資格の特徴や資格を持たない介護事務員との違い、資格を取得するメリットや取得方法などについてご紹介します。

介護事務管理士の資格内容

介護事務管理士は、「技能認定振興協会(JMSA)」にて実施されている介護事務に関する資格の一つです。
介護に関わる請求などの金銭管理を行うための知識・スキルはもちろん、介護事務に必要な幅広い知識を身に着けたと認定された人に与えられます。

資格取得により介護事務に関する専門スキルが身につきますが、介護事務として働くために必要な資格ではありません。
資格保有者以外でも、施設などで介護事務の仕事をすることは可能です。
しかし、介護事務は重要な役割を担う存在であることから、介護事務管理士の資格を取得している方は重宝されます。

ケアクラークとの違い

介護事務に役立つ資格には、介護事務管理士の他にもさまざまあります。
例えば「ケアクラーク」という資格がありますが、介護事務管理士とは以下の項目で違いがあります。

  • 専門性
  • 在宅試験の有無
  • 主催する団体

専門性の違いとしては、介護事務管理士は介護事務や介護報酬請求の知識・スキルを主に学びます。一方、ケアクラークは介護福祉・医学・コミュニケーションなど、幅広い知識を身に着けます。

在宅試験の有無では、介護事務管理士は講座受講者のみ在宅試験可能で、ケアクラークはどなたでも在宅試験ありです。

また、管轄する団体の違いもあり、介護事務管理士は「JSMA技能認定振興協会」で、ケアクラークは「(一社)日本医療教育財団」が主催しています。

介護事務員と介護事務管理士の違い

介護職員

介護事務管理士と資格を持たない介護事務員には、どのような違いがあるのでしょうか。

大きな違いは、介護事務管理士は介護報酬請求や介護保険制度について専門的な知識・スキルを有している点です。
介護事務管理士が行う介護報酬請求とは、利用者にサービスを提供した際に発生した費用を、保険者である市町村へと請求する仕事です。
介護保険に関する専門的な知識が必要となるため、資格を持つ介護事務管理士は施設側から重宝されます。

前述の通り、介護事務の仕事には無資格・未経験でも就くことはできます。
しかし、介護事務管理士と違って、介護報酬請求についての専門性はありません。
より正確かつスムーズに請求を行うためには、介護事務管理士の資格を持つ方の専門的知識・スキルが必要とされます。

介護事務管理士を取得するメリット

介護事務管理士の資格取得によるメリットは以下の通りです。

メリット①:介護事務に関する専門知識・スキルが身につく

介護事務管理士の資格を取得すれば、介護報酬請求に関する専門知識・スキルを身につけられます。
介護保険制度や介護報酬請求業務について、正しく理解できていることを客観的に示せるのもメリットといえます。

メリット②:就職・転職が有利になりやすい

介護報酬請求は、どの介護関連施設であっても必ず発生するものです。
そのため、介護報酬請求業務についての専門性を持つ介護事務管理士は、介護関連施設から求められる人材です。
介護業界は人手不足が深刻化していますので、介護事務管理士の資格があれば就職・転職に有利に働くことでしょう。

メリット③:自分らしく働きやすい

介護事務管理士の資格を持っていると、自分らしく働きやすい傾向にあります。
介護報酬請求業務は常に行うものではなく、介護報酬が発生した際に行うものであり、月末から月初にかけて忙しくなります。
そのため、職場の許可を得て時短勤務などの働き方も可能です。
また、前述の通り介護事務管理士の資格を持っていると就職・転職しやすくなることから、パートナーが急に転勤する場合も、引越し先で転職しやすい傾向にあります。
介護報酬は自治体によって多少の違いはありますが、基本的な部分は変わりませんので、すぐに活躍しやすいのもメリットです。

メリット④:責任ある仕事でやりがいを感じやすい

介護事務管理士は、大切なお金の扱いを任される職種です。
責任のある仕事ですが、その分だけ達成感があります。
利用者の案内や問い合わせ対応などの介護事務業務も行いますので、やりがいを感じやすいことでしょう。

介護事務管理士を取得する方法

介護事務

介護事務管理士の資格を取得するには以下の方法があります。

独学で学ぶ

介護事務管理士の資格を授与しているJMSAでは、公式テキストや問題集を販売しています。
すでに介護事務として働いていて経験があれば、働きながら学んで資格取得することも可能です。
ただし、自分のレベルにあった教材選びや、試験日までの期間を考えて計画的に学ぶ必要があります。

スクールや通信講座

資格取得を支援するスクールや通信講座を活用するのも方法の一つです。
通信講座であれば、オンライン授業なので仕事や学業の合間に自宅で学べます。
自身のレベルや試験日までの期間を考えてスケジューリングしてくれるため、管理する手間が省けて勉強に集中しやすい方法です。

介護事務管理士の取得をおすすめしたい人の特徴

介護事務管理士に向いているのは以下のような人です。

  • 強い責任感がある人
  • スケジュール管理能力がある人
  • 正確に業務を行える人
  • 将来性あるスキル、知識を身に着けたい人

介護事務管理士は、介護報酬請求というお金に関する業務に携わるため、責任感を持って行わなければなりません。
お金を扱うため、正確にコツコツと行える真面目さや集中力も求められます。
介護報酬請求は月末から月初にかけて行われるため、そのタイミングは集中して忙しくなることから、スケジュール管理能力も重要です。
また、介護事務管理士は介護施設にとって必要な介護報酬請求についての専門性を持つ人であり、高齢化が進む日本において注目されています。
そのため、将来性あるスキル・知識を身につけたいという人にとってもおすすめです。

介護事務管理士を取得して重宝される人材になろう

介護事務管理士は、介護報酬請求業務に関する専門知識・スキルを持つと認められた人に与えられる資格です。
介護報酬業務はどんな介護施設でも必ず行うものであるため、資格を持っていればさまざまな施設で重宝され、就職・転職にも有利となることでしょう。
介護事務は無資格でも働けますが、キャリアアップを目指すのであれば、介護事務管理士の資格取得を目指してみましょう。