食事介助の手順や注意点を紹介!スプーンの正しい使い方 | リアルジョブ介護

食事介助のイメージ

食事介助の手順や注意点を紹介!スプーンの正しい使い方

食事介助は、介護職が行う業務のひとつです。
本記事では、食事介護の正しい姿勢や手順、スプーンの選び方と使い方について解説していきます。

介護者の正しい食事姿勢

まずは「姿勢」から見ていきましょう。


テーブル×イスの場合

介護においては、「できることはご自身で」の考えが基本です。
そのため座位を維持できる利用者様なら、座位の姿勢で食事をとってもらいます。
イスの高さを調節し床にしっかりと足がついた状態として、肘の角度は直角になるようにします。
前傾姿勢をとった方が食べやすいので、適宜、クッションなどを背中あるいは頭の後ろに置くようにします。


リクライング機能のあるイスを使う

リクライニング機能のあるイスは、角度の調節が容易にできます。
この場合も、テーブル×イスのときと同じように、肘が90度の角度になるようにするのが原則です。

ただし食べにくい場合は、状態に合わせてある程度傾斜をつけます。
45~80度くらいで調節するとよいでしょう。
膝は直角に曲げるようにして、足をステップに置くようにすると食べやすくなります。

ベッドで食べる場合

イスを使えない場合は、ベッドで食事をとることになります。
介護用のベッドはリクライニング機能がつけられているのが基本となるため、これを調節します。

角度は45~80度、クッションなどを適宜利用します。
クッションは首の下あたりに入れるとよいでしょう。
膝を少し曲げるようにすると食べやすくなります。



食事介助の手順・注意点

食事介助の手順と注意点を見ていきましょう。


食事の手順

  1. 準備を行う。排せつを済ませ、食事のための環境を整え、口の中をきれいにする。また唾液の分泌を促すための運動を行い手を洗う。姿勢を整え、エプロンをかける
  2. 介護者が横に座り、水分補給を済ませる
  3. 食事の順番は、主菜→副菜→水分の順番で行い、それを繰り返す。多くの量を入れすぎるとトラブルが起こりやすくなるため、1回の量はティースプーン1杯程度とする
  4. 食事が終わった後には、食べた量を確認・記録する
  5. 口内のケアを行う。食事の後は歯磨きなどを行い、口の中に食べ物が残らないようにする。すぐに横臥の姿勢をとらせてしまうと逆流の可能性があるため、しばらくは体を起こした状態を維持する

注意点

  1. 食事介助では、食事に関するプラスの声掛けを行う(使われている食材の説明や、「おいしいですか」など)。これによって食欲が増し、食事を楽しんでもらえるようになる
  2. 食事のペースを考える。あまりにも急がせすぎてしまうと誤嚥の可能性が高くなるうえ、食事が楽しめなくなってしまうため、利用者様のペースに添うのが理想
  3. 薬の服薬介助が必要かどうかを確認する。利用者様本人で管理できない場合はサポートを行う必要がある
  4. 一口介助したら喉の動きで飲みこんだことを確認してから、次の一口の介助をする。喉の動きが分かりにくい場合は、時々口の中を確認するようにする


食事介助に最適なスプーンの選び方と使い方

スプーンは、食事介助を行うために欠かすことのできないものです。
その選び方と使い方を見ていきましょう。


選び方

食事介助に使うスプーンは小ぶりのものを選ぶのが基本です。
一般的なスプーン(カレーなどを食べるときに使うもの)は、食事介助が必要な人にとっては量が多すぎて、誤嚥の可能性が高くなります。

また、ホールが浅くなっているものを選ぶのもポイントです。
現在は形を変えることのできるスプーンなどのように、食事介助用のスプーンも販売されています。


使い方

利用者様としっかりと目を合わせ、スプーンを舌と平行の位置関係で入れるようにします。
ホール全体を舌にしっかりと置き、食事を入れて上側の唇に沿って引き抜きます。
なお、食事の器は利用者様の斜め下あたりに持つようにします。



「食事」は人生の楽しみであることを理解して

食事は、人生の楽しみのうちのひとつです。
介助する側もそれをよく理解したうえで、食事介助を行いましょう。
できるだけ、利用者様のペースに合わせて食事介助を行うとともに、食事が楽しくなるための声掛けを行うことも大切です。