看護師の仕事内容や役割、看護士や准看護師とは何が違う? | リアルジョブ介護

看護師のイメージ

看護師の仕事内容や役割、看護士や准看護師とは何が違う?

「看護師」という言葉を聞いたことがない方はいないと思います。
身近なこの「看護師」という仕事に焦点を当てて、ここでは改めて

  • その定義
  • ほかの仕事との違い
  • 看護師の給与とキャリアプラン

について解説していきます。

看護師の定義

看護師の定義は、ICN定款にその原文があります。
原文は英語ですから、ここでは、日本看護協会が訳した日本語の文章を引用します。
“看護師とは、基礎的で総合的な看護教育の課程を修了し、自国で看護を実践するよう適切な統制機関から権限を与えられている者である。―引用:ICN定款(日本看護協会訳)https://www.nurse.or.jp/nursing/international/icn/document/definition/index.html”


そして「看護」については、
“看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人及び家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体である―引用:ICN定款(日本看護協会訳) https://www.nurse.or.jp/nursing/international/icn/document/definition/index.html”


とされています。
つまり看護師は、「相手(患者)の健康状態がどのようなものであっても、その対象者に対してケアを行う者である」といえます。
そしてその「看護師」になるには、基礎的かつ総合的な看護教育課程を修了し、かつ国から権限を与えられなければならないと定められているのです。


看護師の歴史を語る上で欠かすことのできない人物として、誰もがその名前を記憶している「ナイチンゲール」がいます。
彼女は近代看護の祖であり、彼女の存在によって今日の看護師が誕生しました。
日本では1915年に看護師の資格制度が導入され、「看護師としての仕事内容」が定められました(当時は「看護婦」)。
病に苦しむ人をケアし、その精神の支えにすらなる看護師という仕事は、非常に意義深いものだといえるでしょう。


なお、かつて「看護師」は「看護士(男性)」「看護婦(女性)」に分けられていました。
しかし2002年からは「看護師」の呼び方に統一されています。
なお看護師はもっとも代表的な看護職のうちのひとつですが、看護職のなかにはこれ以外にも、「准看護師」「助産師」「保健師」があります。


介護士との違い

看護師と介護士は、両方とも国家資格を有さなければ名乗ることができないものです。
しかしこの2つは、性質も職務領域も大きく違います。
看護師は看護を行う「医療職」であり、患者様の健康回復を主たる目的とします(※ターミナルケアなどの例外はあります)。
しかし介護士の場合は、日常生活において手助けを必要とする人を助ける「福祉職」に分類されるものです。


看護師は服薬の管理や注射などを行うことができますが、介護士はこれを行うことはできません。
例外的に経管栄養(経口摂取で食べることができなくなった人に対して、管を通して栄養を供給する方法)は、特定の研修を満たした上で認定証を受け、特定の勤務先で働くことを条件として、介護士が行うことも認められています。


准看護師との違い

看護師も准看護師も、「看護職」に分類されるものです。
しかし看護師は国家資格取得者にしか名乗ることが許されない資格ですが、准看護師は都道府県知事による免許を受ければ名乗ることができます。


准看護師は、看護師及び医師の指示を受けて看護にあたる者です。
准看護師の上には指示者としての看護師(医師)がいて、その指示に従って看護を行っていくことになります。


看護師の場合は、中学校卒業→5年制の看護高等学校に入学〜卒業→20歳で取得 が最短ルートとなります。
対して准看護師の場合、2年の勉強で資格を取れますから、中学卒業→2年制の准看護師養成学校に入る→17歳で取得 が最短ルートとなります。


そのため、「少しでも早く看護の現場で働きたい」ということで准看護師からキャリアを始めて、お金と経験がたまった時点で看護師になるためのチャレンジをする人もいます。
ちなみに准看護師の資格を持っている場合、最短2年で看護師の資格を取ることができます。


医師との違い

医師は、看護師の上に立ち、看護師に指示を出していく医療職です。
看護師にできて医師にできない仕事はありません(※ただし職域の違いがあるため、実際には「看護師が行う仕事全般」を医師が受け持つことはありません)。
たとえば看護師が注射を行う場合でも、その指示は医師が出すことになります。
実際の現場では、当然医師と看護師、それから薬剤師なども加わり総合的に患者様を治療・看護をしていきます。



看護師の平均給与とキャリアパスについて知ろう

ここからは、看護師の平均給与とキャリアパスについて解説していきます。


看護師の平均給与

看護師の平均年収は、491万8300円です。
これは厚生労働省の出した「令和2年賃金構造基本統計調査」の「企業規模10人以上」の看護師のデータです。
また、このデータの看護師の平均年齢は41.2歳、勤続年数は8.9年でした。
ちなみに企業規模が大きければ大きいほど、給与は高くなる傾向にあります。


日本全体の給与所得者の平均年収は433万円です。
また男性の平均年収は532万円、女性の平均年収は293万円です。
看護師の男女比は圧倒的に女性が多く、平成30年の段階で、女性:男性の割合が92.2:7.8となっています。


女性の平均年収の方が男性よりも低く、かつ看護師の男女比率が圧倒的に女性に偏っている状況でありながら、看護師の平均年収が491万8300円であるという状況を踏まえれば、「看護師として勤める女性は、ほかの女性に比べて200万円近くも年収が多く、日本の平均年収よりも多くの収入を獲得している」といえるでしょう。


出典:総務省統計局「政府統計の総合窓口
出典:国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査
出典:厚生労働省「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況


看護師のキャリアアップ

看護師はそのまま働いているだけでも日本の平均年収以上の収入を得られる職種ですが、より良い環境ややりがいを求めてキャリアアップを考えていくのもひとつの選択肢です。
同じ職場を続けて、看護師長などを目指すのも良いでしょう。
また、「上位資格や他の資格を取っていく」という選択肢もあります。


専門看護師

がんや精神医療などの専門分野を学び、その対応に特化した知識と技術を得た看護師を「専門看護師」といいます。
これは看護師のなかでも特に取れるのが難しい資格であり、

  • 看護師としての実戦経験が5年以上
  • 専門分野での実践経験が3年以上
  • 看護系の大学院の修士課程を修了
  • 上記3条件をクリアしたのち、さらに認定試験に合格すること

が求められます。
またこれをクリアしても、5年ごとの更新審査をクリアしなければなりません。


認定看護師

慢性心不全や小児看護に代表される何らかの特定分野において、高レベルのケアの看護を提供できると認められた看護師に与えられる資格が「認定看護師(資格)」です。
専門看護師と似た性質を持ちますが、資格取得条件は専門看護師に比べればやや緩く、

  • 看護師としての実戦経験が5年以上
  • 専門分野での実践経験が3年以上
  • 認定看護師教育機関において、1年間以内に約800時間学ぶ
  • 新しい制度が敷かれる場合は、その制度にまつわる講座を受講する
  • 認定試験に合格する

をクリアすればなることができます。
修士課程を修了するために2年以上を有する「専門看護師」よりは易しいものの、1年程度の勉強は必要になります。


ケアマネージャー

ケアマネジャーは、介護プランの作成などを行う仕事です。
介護系の資格のなかでも、「介護プランそのもの」に関わる仕事であるため、非常に重要な役割を担います。
なお、以前は「看護師の資格を持っていれば、一部の科目を免除する」とされていました。
しかし、現在はこの制度はなくなっています。


看護師がケアマネージャーの資格を取ることで、「看護の観点」「介護の観点」の両方を持ったケアプランの作成が可能になります。
また、年齢を重ねて体力的に看護師の仕事を続けることが難しくなった場合でも、体力的な負担が少ないケアマネージャーの仕事ならばこなしていけます。
このため、60歳を過ぎてからケアマネージャーに転身した実例もあります。



看護師の将来はこれからも明るい

看護師の需要は、これから先も決して尽きることはありません。
人が存在し続ける限り、医療・看護の仕事は必要になるからです。
また「平均年収」の話をしましたが、看護師長などの地位に就いた場合、技術と知識によっては年収が1500万円を超えることもあります。
年齢を重ねると体力的に現場で働くのが厳しくなることもありますが、ケアマネージャーへの転身や管理職への就任、あるいは体力的な負担が少ない職場への転職なども可能です。
看護師の将来はこれからも明るく、「働く場所」に困ることは今後もないでしょう。

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