小規模多機能型居宅介護サービスの内容。他の介護との違いとは!? | リアルジョブ介護

介護士の男女

小規模多機能型居宅介護サービスの内容。他の介護との違いとは!?

介護施設や介護サービスの形態は、非常に多岐に及びます。
本記事では、そのうちの1つである「小規模多機能型居宅介護」の特徴、利用者側からみたメリット・デメリット、働く側からみたメリット・デメリット、について紹介していきます。


小規模多機能型居宅介護のサービスの特徴

小規模多機能型居宅介護は、非常に特徴的な介護サービスです。
ほかの介護・介護施設とは異なり、1つの介護事業者が「泊まりでの介護(ショートステイ)」「通所での介護(デイサービス)」「訪問での介護(ホームヘルプ)」を行います。


利用者が必要とする介護は、一度決めてしまえば永続的に変わらないものではありません。
症状の悪化などによって変わってくるものです。
そのたびに新しい施設やサービスを探すのは、利用者にとって負担が大きいといえるでしょう。
このことから、「1つの介護事業所が3つのサービスを提供し、状況に応じて適切な介護サービスを提供できるように」と考えられて作られたのが、小規模多機能型居宅介護となります。


なお小規模多機能型居宅介護は、地域密着サービスのうちの1つに数えられています。



利用者側からみたメリット

小規模多機能型居宅介護を、利用者からのメリットでみていきましょう。


デイサービスの場合は「日中しか利用できない」という制限がありますし、グループホームは「住むこと」を前提としたサービスです。
そしてショートステイは、「泊まる」以外の選択肢を選べません。


しかし小規模多機能型居宅介護は、1つの事業所と契約するだけで3つの形態の介護サービスを受けることができるという点が、大きなメリットでしょう。
煩雑さがないうえに、その時々に必要な介護サービスを受けられます。
また、短時間だけの利用もできるなど、ピンポイントで使えるのも魅力です。


1つの事業所で同じサービスを受けるため、介護スタッフとなじみやすい環境が整っています。
新しい人と会うことは多くの人にとってストレスですが、小規模多機能型居宅介護ならばそのストレスも軽減されます。


なお小規模多機能型居宅介護は、月額利用料金が決まっています。
そのため、「今月は泊まりが多かったから出費がかさむのではないか」などの心配はいりません。
費用は、約3,500〜25,000円です(介護度によって異なる)。

利用者側からみたデメリット

小規模多機能型居宅介護のデメリットとしては、ケアマネージャーの変更を余儀なくさせられる点があります。
小規模多機能型居宅介護に切り替える場合、事業所専属のケアマネージャーを選ばなければならなくなります。


また、小規模多機能型居宅介護は非常に便利なものですが、個別のサービスだけをみれば「その個別のサービスを専門に扱っている施設(事業者)の方が充実している」という可能性が高いといえます。
そして小規模多機能型居宅介護は一括での契約になるため、一部分に不満があっても施設を移ることはできません。
加えて、受けられるサービスに一部制限が出る場合もあります。



働く側からみたメリット

ここでは、働く側の視点から小規模多機能型居宅介護のメリットを紹介していきます。


小規模多機能型居宅介護では、1人の利用者に対して「泊まり」「通所」「訪問」の3つの介護サービスを提供していくことになります。
そのため、1人の利用者と向き合う時間が長く、一貫したサービスを行うことができます。
利用者との距離も近くなるため、やりがいもあるでしょう。


3つの介護サービスを提供するということで、働く側のスキルアップが目指せるのもメリットです。
泊まり・通所・訪問、すべての介護に携わるため、新しいことが学べたり、弱点を克服したりしやすい環境になるといえます。


なお、小規模多機能型居宅介護は地域密着型のサービスなので
「地域の発展と福祉に貢献したい」
「地元で根付いてしっかり仕事をしていきたい」
「ご家族なども含めて、地域でのふれあいを増やしたい」
と考える人にも向いています。



働く側からみたデメリット

介護は、365日24時間休みがないものです。
特に小規模多機能型居宅介護の場合は、泊まりにも通所にも訪問にも対応する方法を取っているため、施設自体は夜も動いていることになります。
現在は、小規模多機能型居宅介護であっても「日勤のみ」で募集しているところもありますが、この点は留意しておくべきでしょう。
「どうしても人手が足りないから、夜勤をしてくれ」と言われることもあるかもしれません。


また小規模多機能型居宅介護の場合、すべてのサービスを滞りなく提供できるだけのスキルが求められます。
非常に勉強になる職場ではありますが、臨機応変な対応とスキルが求められる職場であるともいえます。



まずは小規模多機能型居宅介護の特性を知りましょう

デメリットはあるものの、さまざまなサービスを1つの事業所で受けられる小規模多機能型居宅介護は、利用者にとっても働く側にとってもメリットが大きいものです。


「一人ひとりに寄り添う介護をしたい」
「スキルアップをしたい」
「地域に根付いた介護をしたい」
と考える人は、小規模多機能型居宅介護で働くことも検討してみてはいかがでしょうか。