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ケアハウスとはどのような施設!?特徴や種類を把握しよう

現在、高齢者施設は非常に多様化しています。
そのため、介護職への就職先・転職先を探している方は、どの職場がよいか悩むこともあるでしょう。
本記事では、高齢者施設の中から「ケアハウス」を取り上げ、その特徴や種類ついて解説していきます。

ケアハウスとは

ケアハウスは、比較的安価で利用できる高齢者施設のうちのひとつです。
「軽費老人ホーム」の一種(C型)であり、経済的な余裕があまりない人であっても利用しやすいという特徴があります。

ケアハウスの人員体制・配置

ケアハウスには、以下の人員体制となっております。

・施設長
・生活相談員
・計画作成担当者
・介護職員
・看護職員や機能訓練指導員

施設長は、介護関係の資格所持者、もしくは社会福祉事業の実務経験が2年以上ある者のみが就任できる役職です(一部例外あり)。

生活相談員は、利用者100人に対して1人以上配置されなければならないと決められています。
社会福祉主事任用資格などの資格を有していなければ、この職に就くことはできません。
また、ケアマネージャーなどの特定の資格を有する者が、この職務を行うことを定められているケースもあります。

介護の現場において「同じ人」は存在しません。
心身の機能や性質は、100人いれば100通りの、1000人がいれば1000通りの違いがあります。
そのため、それぞれの利用者様に応じた介護計画を立てることが非常に重要になってきます。
そのような計画を立てるのが、計画作成担当者です。
これは介護の根底に関わるものであるため、ケアマネージャーの資格を有していない者が作成することはできません。

実生活の介護にあたるのは、介護職員です。
実際に利用者様の身体に触れ、生活全般の支援を行います。
要支援者10人に1人以上の人員配置が求められるのですが、要介護者の場合はまた人数の配置が異なります。
要介護者の場合は、3人に1人と決められています。
また、そのうちの1人は常勤者でなければなりません。

看護職員や機能訓練指導員も、非常に重要な役目を担います。
看護職員については、30人までのケアハウスならば1人、それ以降は50人増えるごとに1人増やすと決められています。
ちなみに看護師資格を持っていれば、ケアハウスで機能訓練指導員として働くこともできます。

機能訓練指導員は、ケアハウス内において利用者様の健康を管理したり、身体の悩みに対応したり、リハビリを行ったりその役目を担うものです。
理学療法士や作業療法士のほか、柔道整復師や鍼灸師などもこれに含まれます。

ケアハウスの種類

ここでは、ケアハウスの種類について解説していきます。
ケアハウスには、「一般型」と「介護型」の2種類があります。

一般型の場合は、「60歳以上であり、ごく軽度の要介護度にあたる人」が対象とされます。
ご夫婦での入居も可能であり、一般型の場合は夫婦の片方が60歳以上であれば入居できます。

対して介護型の場合は、「65歳以上で要介護1以上にあたる人」が対象となります。
またこちらのタイプは、症状が悪化して要介護度が上がった場合でも、住み続けることが可能です。

軽費老人ホームの一種であるケアハウスは、金銭的な負担が比較的小さいのが大きな特徴です。
一時金でも最大で30万円、月額利用料も13万円程度を上限としているので、非常に利用しやすいものだといえるでしょう。

ケアハウスでの介護職員の働き方は、一般型と介護型で変わります。
一般型の場合は、日常生活のサポート(洗濯など)を主な業務としますが、介護型の場合は身体の補助や介護も必要となります。
そのため転職時には、自分が希望するケアハウスはどちらの形態かを事前に考えておきましょう。
ただ、どちらの働き方を選ぶ場合でも、ケアハウスでの勤務は「お一人おひとりの利用者様に密接に寄り添うことになる」という点は共通しています。

ケアハウスのメリット・デメリット

ケアハウスは、高齢者施設の中でも人気のある施設です。
利用する高齢者にとって、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

メリット①:個室があるのでプライバシーを確保しやすい

ケアハウスは入居者全員に個室が割り当てられるため、プライバシーを確保しやすいのがメリットです。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの場合、多床室(相部屋)がほとんどです。
パーテーションで区切られているものの、他人の生活音が気になってしまうことでしょう。
しかしケアハウスならば、個室で一人の時間を持つことができ、自宅で過ごすのと同様の生活を送るような感覚で老後を過ごすことができます。

メリット②:レクリエーションが盛んに行われている

ケアハウスではレクリエーションが盛んに実施されていて、適度にストレス発散や運動不足の解消ができます。
個室が割り当てられてプライバシーが確保できる一方で、レクリエーションにて入居者同士で交流できるため、孤独感を感じることはありません。
コミュニケーション能力の向上や、認知機能の低下予防なども期待できる点は大きなメリットです。

メリット③:低価格でサポートを受けられる

ケアハウスは低価格であることも魅力のひとつです。
ケアハウスにもよりますが、一般的に他の介護施設と比べるとリーズナブルになることが多いようです。
介護型ケアハウスは費用が高くなるものの、それでも安く抑えやすいです。

メリット④:介護型ケアハウスなら介護度が重くなっても安心である

介護型ケアハウスであれば、要介護になったとしても入居し続けられます。
高齢者向け施設の中には、介護度が重くなると退去を求められることもあります。
しかし、介護型ケアハウスであれば、そのままい続けられるため、本人もご家族も安心して利用できるのがメリットです。

デメリット①:介護型は人気があるので入居待ちが比較的長い

ケアハウスは他の介護型施設と比べると費用が安い点や、個室が割り当てられるなどのメリットがあります。
そのため、人気が高く入居するまでに待ち時間がかかる傾向にあります。
ケアハウスへの入居を検討しているならば、複数のケアハウスに申し込む、待機中に他の施設を利用するなどを検討してもよいかもしれません。

ケアハウスの特徴を把握しよう

介護職が活躍できる場所は数多くあり、ケアハウスもそのうちの1つです。
ケアハウスにはさまざまなスタッフがいるため、学ぶことも多いでしょう。

ただケアハウスの場合は、一般型か介護型かで働き方が大きく変わります。
そのため、それぞれの働き方を把握しておきましょう。
なお、ケアハウスは入居型であるため、夜勤をする人間も必要となります。
そのため、家族の都合で夜勤はできないなどの事情がある方は、これを考慮してくれる職場かどうか確認する必要があるでしょう。