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高齢者が盛り上がるレクリエーションを紹介!行うメリットや注意点

高齢者施設では、レクリエーションを行うこともあるかと思われます。
本記事では、レクリエーションについて以下の内容を紹介していきます。

・レクリエーションの基本
・レクリエーションを行うときの道具の有無
・レクリエーションを行う人数による違い
・レクリエーションを行う姿勢による違い
・ADL・IADLに関するレクリエーション
・レクリエーションを行うメリット

高齢者に人気の基本レクリエーション

高齢者施設では、利用者様とレクリエーションを行うこともよくあります。
この場合の大原則として、利用者様を子ども扱いしてはならないという点が挙げられます。
たとえば、「~しようね」「~しちゃったかな?」などのような言い回しは控えるべきです。
利用者様のことは「さん」付けで呼び、敬語を使って接することが重要といえます。

また、ご高齢の方は思わぬところで怪我をすることもあります。
そのため安全に気を付けるとともに、万が一転倒してもけがをしないような周辺環境の整備に努めましょう。
それぞれの体の具合・介護度に応じたレクリエーションを組み立てることも重要です。

また、レクリエーションは「体を動かすもの」「頭を使うもの」をバランスよく提案するようにしましょう。
どのようなレクリエーションを好むかは、人によって異なります。
好みに合わせたレクリエーションを提案するとともに、認知症などを患っている人も疎外感を抱かずに入れる状況を作るように心掛けましょう。

レクリエーションを実施する場合は、選択肢を利用者様にある程度委ねるという姿勢も必要です。
人間にとって、「自分で選ぶこと」は非常に重要な意味を持ちます。
そのためレクリエーションを行う場合であっても、利用者様が自分で選択できる範囲を増やすことを意識してください。
どの映画を見るかの選択権を利用者に委ねるなどの取り組みをした老人ホームと、選択権を職員が握っていた老人ホームでは、1年半後の死亡率に違いがあった事例もあるようです。

なお新型コロナウイルス(COVID-19)の流行もあり、レクリエーションのかたちも変化しています。
感染防止策をどのように講じるかはある程度施設側の采配に委ねられますが、状況に応じて、都度見直しを行うことも必要でしょう。

関連記事:コロナ禍の介護施設の変化。レクリエーションや家族との面会の現状を紹介

レクリエーションを行うときの道具の有無

道具を使ったレクリエーションは、いろいろあります。
風船を使ってバレーを行ったり、ボールを回したりといった基本的なレクリエーションもあれば、ピラミッド型に積み上げた紙コップに紙飛行機を当てて倒させるといったゲームもあります。
また、昔から使われているおもちゃであるお手玉を使ったレクリエーションもあります。
なお「お手玉を使ったレクリエーション」は、ご利用者様のためだけでなく、ご利用者様と幼児の交流の場などでもよく使われるようです。

道具を使わないレクリエーションの代表例としては、「歌を歌う」などが挙げられます。

レクリエーションを行う人数による違い

レクリエーションには、集団で行うレクリエーションと個別で行うものがあります。
集団で行うレクリエーションの場合は、コミュニケーション能力の向上、施設内での友達作り、などの効果が見込めます。
対して個人で行うレクリエーションでは、人とのコミュニケーションが苦手、1人でじっくり取り組みたい、人と比べられたくない、と考える人に寄り添えるというメリットがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

大人数で行うレクリエーション

大人数で行うレクリエーションとしては、「新聞紙で作ったボールを箱の中に投げ入れて、入ったボールの個数で点数を競う」「新聞紙で作った棒とボール(当たってもけがをしにくい、柔らかいもの)を使って行うサッカー」などが挙げられます。
また、脳トレとして、難解漢字をあてたり、都道府県をテーマにしたクイズなどを行ったりするのもよいでしょう。

個別で行うレクリエーション

個別で行うレクリエーションとしては、「折り紙」「塗り絵」「編み物」「パソコンを使って行う絵の作成」などが有名です。
また、大人数でも個人でも楽しめるものとして、「洗濯ばさみを割りばしでつかみ、カゴに入れていく」というゲームもあります。
個人戦としても楽しめますし、チームに分けて行っても楽しめます。

レクリエーションを行う姿勢による違い

介護度は人によって異なります。
立ち上がることができない(あるいは極めて難しい)人の場合は、座って行うレクリエーションが基本となるでしょう。
自立歩行ができる人の場合は、座らずに行うレクリエーションも視野に入ってきます。

また、「普段は車椅子を使っている」という人の場合は、車椅子のロックをしっかりかけたり、体がずりおちないようにサポートしたりすることが求められます。

座ってできるレクリエーションとしては、「クイズ」「糸電話」「折り紙」などが挙げられます。
立って行うレクリエーションの例として、「スタッフが広げた新聞紙にキックやパンチを行う」「風船を足で蹴って、点数が書かれたボードの上に乗せる」などが挙げられます。

ADL・IADLに関するレクリエーション

介護に携わる方は、「ADL・IADL」という言葉を一度は耳にしたことがあるはずです。
ここでは分かりやすくするために、ADL・IADLについてまず簡単に解説していきます。

ADLとは、「日常生活動作」と訳されます。
日常生活において基本的な動作といわれる、食事・排泄・入浴・移動などを表す言葉です。
対してIADLは、「集団的日常生活動作」と訳され、掃除・洗濯・買い物・着替え・薬の管理などに代表される日常的な動作をいいます。

上記から分かることが、IADLはADLよりもさらに高度な動作だということです。 そのため、ヒトの老化による衰えは、まずはIADLから始まります。 その後、ADLまで低下していく流れとなります。

ADL・IADLに注目することが重要な理由

生活の質を維持し続けるためには、このADL・IADLに注目する必要があります。
ADL・IADLが衰えないための方法に取り組んでいくことが大切です。

そして、このADL・IADL考え方と密接な関係にあるのが、レクリエーションです。 高齢者施設で行われるレクリエーションの土台には、ADL・IADLの維持があります。
レクリエーションによって精神的な充実や仲間づくりができることはもちろん、ADL・IADLの衰えを防ぐことができるため、積極的に高齢者施設で取り入れられています。

ADL・IADLと深く関わるレクリエーション・具体例

ADL・IADLと深く関わるレクリエーションとしては、例えば「豆つまみ」があります。
チームに分けてスコアを競うと、より盛り上がり楽しいでしょう。

なお、この「豆をつまんで入れること」はなかなか難易度が高いものです。
高齢者ではない若い世代であっても、箸を使うのが苦手な人の場合はなかなか苦戦することでしょう。
そのためこのレクリエーションは、認知力や身体機能がしっかりしている人向きのレクリエーションだといえます。
ただし、認知力や身体機能に衰えが見られる場合は、このようなレクリエーションはできないというわけではありません。

そのような場合は「豆」にこだわる必要はありません。
例えば、新聞紙を少し小さめに丸めたものを、豆に見立ててレクリエーションを行うなどのやり方も1つです。
小さな豆だとつまめない人であっても、豆よりは大きな新聞紙ならつまめる、というケースも多いかと思われます。
このように、利用者様の状況に応じた「応用プラン」をいくつか考えておくとよいでしょう。

ほかにも、ボタンの着脱やタオルを使ったレクリエーションなどもあります。
生活に密着したレクリエーションを行うことで、ADL・IADLの維持を促すことができるようになるはずです。

なおADL・IADLのレクリエーションに限ったことではありませんが、レクリエーションは、あまりに簡単すぎるとやる気が失せてしまうものですし、逆にあまりにも難しすぎるととっつきにくくなってしまうものです。
そのうえ高齢者施設にはさまざまなレベルの利用者様がいるため、お一人おひとりに合ったレベルの提案をしていかなければならないという難しさもあります。
このような「さじ加減」を調整していくための専門的なスキルと提案力が、高齢者施設で働くスタッフには強く求められているのです。

レクリエーションを行うメリット

レクリエーションを行うことには、数多くのメリットがあります。

体を使ったレクリエーションを行うことで、身体の機能の向上及び維持効果が期待できます。
頭を使ったレクリエーションを行うことで認知症を予防したり、認知症の進行速度を遅くしたりすることができます。
また、特に集団で行うレクリエーションの場合、他者とコミュニケーションを取る機会を作ることができ、コミュニケーション能力の向上が見込めます。
さらに、その人が生き生きとその人らしい人生を送るためにも、レクリエーションが役立つといえるでしょう。

利用者に適したレクリエーションを選択しましょう

レクリエーションは、利用者様の心身機能の向上・維持につながるものです。 積極的に取り入れていきましょう。レクリエーションによって、ADL・IADLが維持できるようになるのも大きな魅力です。
ただし、利用者様それぞれの介護度や好みも異なります。
複数のレクリエーションのバリエーションを持ち、利用者様に適したレクリエーションを提案することも重要となります。