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介護用の手すりの役割を知ろう!種類や選び方のポイント

足腰が弱くなってきた人にとって、「手すり」は非常に重要な意味を持つものです。
本記事では、介護用の手すりの役割や種類、選び方について解説していきます。

介護における手すりの役割

介護用の手すりは、足腰が弱くなってきたり、足腰に障がいを抱えたりした人にとって、非常に重要な役目を果たすものです。

介護用の手すりを使うことによってバランスが取りやすくなり、歩きやすくなります。
「1人で支えなしに歩くことはできないけれど、介護用の手すりを使えば歩ける」という人は少なくありません。
「自分でできることは自分で行う」が介護の基本であり、また要支援度・要介護度を重くしないためのポイントでもあるため、「介護用の手すりを使って1人で歩ける時間」を長くすることは大きな意味を持ちます。

また、「1人での歩行にはやや不安がある」という人の場合も、介護用の手すりを使うことで転倒や転落を予防できる確率が高くなります。
特に「足腰がもともと弱い高齢者」の場合、転倒や転落がたやすく骨折に結びつき、そして骨折を原因として車椅子生活となり、自立歩行ができなくなる……となる可能性が高い状況にあります。
これを防ぐ意味でも、介護用の手すりは非常に大切です。

「介護用の手すり」というと、階段や廊下につけられているものを想像しがちです。
しかし介護用の手すりの活躍する場所は、階段や廊下だけにとどまりません。
たとえば、ベッドの脇に介護用の手すりをつければベッドから体を起こすときの助けとなりますし、トイレに設置すれば便座から立ち上がるときの助けとなります。
足元が滑りやすい浴室において介護用の手すりを利用すれば、バスタブから上がるときのサポートとして役立たせられるとともに、転倒防止のための名サポーターとして働いてくれることでしょう。

【介護用】手すりの種類

介護用の手すりの種類は、形と用途によって分けられます。
形ごとに分けた場合は、以下の3パターンがあります。

・水平型……床と水平方向に設けられるもので、もっとも一般的な形をしている。廊下などに設置されることが多いほか、トイレや玄関などでも使うことができ、汎用性が非常に高いのが特徴である。バランスを取るために使える。
・I字型……床と垂直方向に設けられるもので、座位⇔立位の動きをサポートしたり、階段などの段差を上り下りしたりするときに使いやすい形の介護用の手すりである。現在は洋式便座が多いため、座位⇔立位の動きを取ることが前提となることから、特にトイレではよくみられる。
・L字型……名前通り、L字型の形をとる介護用の手すりであり、水平型とI字型、両方の機能を持つ。座位⇔立位の動きをサポートすることも、立位の維持することにも役立つもので便利だが、重心の移動を意識した設置が求められる。

またこれ以外にも、階段用の手すりや、床において利用する据え置き型などがあります。

【介護用】手すりの選び方

介護用の手すりは、「とにかく設置すればよい」というものではありません。

使う人の身長に合わせてつける高さを調整しなければなりませんし、主に利用する人の体の状態を考慮したうえで取り付けなければなりません。
また、介護用の手すり自体のサイズや形状、太さも利用する人にとって適切なものなのか、素材はどうなのかを考えて選び分けていかなければなりません。

なお、ご家庭で介護用の手すりを導入する場合は、認められれば介護保険の補助を受けられるということも知識として知っておくと、よりご家族に寄り添った介護ができるかもしれません。

人を助けるための「介護用の手すり」

介護用の手すりは、人の歩行を助け、転倒を防ぎ、姿勢を保つためにあるものです。
介護用の手すりを利用することで、自立歩行ができる時間を長くすることもできます。
必要に応じて適切なものを選び分けるようにしましょう。