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介護業界で注目されている介護ロボット!現状や注目されている理由

技術の進展は、私たちにさまざまな変化をもたらしました。
介護業界では、技術進展の1つとして「介護ロボット」が登場しました。

本記事では、「介護ロボット」について詳しく紹介していきます。

介護ロボットとは

介護ロボットとは、文字通り、「介護の現場で働くロボット」をいいます。
最先端の技術で開発されたこれは、介護を受ける人だけではなく、介護を行う人の負担も大きく減らしてくれるものです。

介護ロボットの登場と現場への導入は、多くの人にとって歓迎すべきものです。

介護ロボットの種類

介護ロボットの種類は、大きく2つに分かれます。

・要介護者向け
・介護スタッフ向け

それぞれ見ていきましょう。

【要介護者向け】見守り機能のあるロボット
見守り機能のあるロボット全般を指します。
たとえば、「家族の声を録音してメッセージを送信する」「転倒したときにそれを検知して、外部に通信する」などの機能を持つものです。
現在では、浴室や暗いところでも使えるものも出てきています。

【要介護者向け】移動を支援するもの

「一人では歩くことが難しい」という状況にある人をサポートするものです。
たとえば、空港などでも使われている「セグウェイ」などは、介護ロボットとして、介護の現場でも利用されています。
屋内型と屋外向けの両方があります。

【要介護者向け】入浴介護をするもの

入浴は、大きな危険を伴うものでもあります。
そのため、介護ロボットのひとつである電動リフトなどを利用するのが有効です。
大掛かりな工事を必要としないものもあり、簡単に取り付けられます。

【要介護者向け】排せつを介助するもの

ポータブルトイレも、介護ロボットに分類されることがあります。
特に「介護ロボットのポータブルトイレ」の場合は高さ調整ができたり、臭い軽減に役立ったりするものが多く、さらに排せつ物も直接下水道に流せるもの(※屋外仕様の場合)も販売されています。

【介護スタッフ向け】パワースーツなど

介護は力を必要とするものです。
介護スタッフは負担の少ない体の動かし方を知っていますが、それでも、「介護職は腰痛になりやすい」といわれるほどに体を使う仕事です。
また「重い物を効率よく運べれば、仕事もスムーズに進む」と考える人もいることでしょう。

そのような介護スタッフ向けに、パワースーツが開発されました。
装着型と被装着型の2つに分けられますが、その能力は非常に高く、25㎏も軽減してくれる介護ロボットもあります。

【介護スタッフ向け】データ管理ロボット

「データ管理」は、正確で間違いのない介護サービスの提供を行う上で非常に重要です。
このようなデータを蓄え、管理する機械や、それを支援に役立てるロボットもまた、「介護ロボット」に分類されるでしょう。

介護ロボットの強みと課題

介護ロボットのもっとも大きな強みは、「人間の負担を大きく軽減できること」「人手不足が叫ばれる介護業界において、それを補う役割を果たせること」にあります。
現在では、国も積極的に介護ロボット開発の支援を行うようになっています。

現状、介護ロボットはまだまだ普及しているとは言い難く、また非常に高価です。
加えて介護ロボットの多くは人間が操作することを前提としており、完全な「介護スタッフの代替品」にはなり得ません。

ただそれでも、ほかの機械技術がそうであったように、介護ロボットが多くの人に注目され利用されるようになれば、価格も徐々に下がっていくと考えられます。
また技術は日進月歩ですので、将来的にはもっと進歩した介護ロボットが登場する可能性は高いでしょう。

介護ロボットがもたらすもの

介護ロボットは、介護される人にとっても介護する人にとっても大きな助けとなるものです。
「高価である」「人間の完全代替品にはまだなっていない」などの問題はありますが、人手不足が叫ばれる介護業界において、明るい光となっています。
またこれらの課題も、介護ロボットの普及と技術革新によって徐々に解決していくと期待できます。