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令和3年の4月から介護施設などで働く看護師の日雇い派遣が可能に!?メリットや注意点を紹介

法律の定めによって、今までは看護師の日雇い派遣が禁止されていました。
これは、雇用管理上の問題が起きるリスクが避けられないと考えられたためです。
しかし、この考え方についての見直しが行われ、2021年の4月から看護師の日雇い派遣を認められる見通しです。

本記事では看護師の日雇い派遣について、メリットや注意点を交えながら紹介していきます。
※この記事は2021年3月22日に作成しています。
実際の運用においては、最新の情報を確認してください。

介護施設などで働く看護師の日雇い派遣が可能に

2021年4月から、看護師が日雇い派遣で働くことを可能とする方針が打ち出され、適用される見込みです。

十分な雇用管理ができない可能性が高く、労災が起きたときに大きな被害が出やすいとされていたため、今まで看護師は日雇い派遣として働くことはできませんでした。
今回の方針変更は、看護師の働き方に新たな可能性を与えるものだといえるでしょう。

また、今までは医師にしか認められていなかった「僻地への派遣」の対象者に看護師が含まれるようになるともいわれています。

ただし方針変更は、すべての施設に適用されるものではありません。
日雇い派遣の形態で働くことができるのは、社会福祉施設などだけだとされています。

日雇い派遣のニーズと看護師から見たメリット

看護師が日雇い派遣で働けるようになることのメリットは、以下が考えられます。

1.多くの選択肢の中から働き方が選べる

「資格を持っているのに、子育て中だから正社員としてフルタイムで働けない」
「体を壊しているが、調子の良いときには働きたい」

このような看護師側のニーズに答えることができるようになります。

2.僻地に行けるようになるため、やりがいもある

「僻地医療に関心がある」
「医療的な設備や環境が整っていないところで、人のために尽くしたい」

このような志を持っている看護師にとっては、モチベーションがあがるでしょう。

3.人手不足で悩む職場のために働ける

「看護師が不足しているところに入り、患者様のために尽くしたい」
「新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延で医療従事者が不足していると聞く。自分も手助けしたい」

このように考える人にとっては、ピンチヒッターのように入ることのできる日雇い派遣は非常に有意義なものとなるでしょう。

看護師が日雇い派遣で働く場合に注意したいこと

日雇い派遣で働く際には、注意したいこともあります。

勤める施設が変わればやり方も変わり、管理状況が分からず戸惑うこともあるでしょう。
また、コミュニケーションが密に取れないなどの不安や、安定した収入が確保しにくいなどの問題もあります。
加えて、「どこでもどんな施設でも日雇い派遣で入ることができる」というわけではなく、日雇い派遣で入ることのできる場所には制限や条件があります。

ただそれでも、最初のミーティングのときなどにしっかりと意思の疎通を図り合えれば、やり方の違いやコミュニケーションエラーなどのリスクは軽減できるようになるでしょう。
また「看護師の日雇い派遣」の形態が根付いていけば、さらにその範囲が拡充される可能性もゼロではありません。

今回の方針変更による最も大きな収穫は「日雇い派遣という選択肢が増えた」という事実でしょう。
さまざまな注意点や心配点はあるものの、看護師の働き方が多様化することはおおむね歓迎すべき変化だといえるでしょう。

看護師の日雇い派遣について

2021年の4月から適用される「看護師の日雇い派遣」は、看護師と施設側にとっても、患者様・利用者様にとっても大きな変化となるでしょう。
賛否両論はありますが、働き方の選択肢が増えることは、喜ばしいことだといえるでしょう。