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老人ホームの仕事はきつい?働く前に埋めておきたいギャップ

マイナス面が目立ちがちな介護職ですが、現代の少子高齢化社会において必要不可欠であり重要度の高い仕事です。
また、高い社会貢献性から多くの人が介護職を志し、そしてその仕事を生きがいにもしている方が多いことも事実です。
今回は、介護職のきつい部分もしっかり説明しつつ、介護職ならではのやりがいについても解説していきます。

老人ホームの仕事できつい部分

介護職は、肉体的負担と精神的な負担がある仕事です。

・肉体的な負担…老人ホームなどで、ご年配の方の体位交換や入浴介助が必要となる。腰痛にも悩まされやすく、特にまだ慣れていない人の場合は体を痛めやすい

・精神的負担…老人ホームなど、ご年配の方を対象としている職場に勤めていた場合、入居者様が亡くなられることもあるほか、認知症を患った人に心ない言葉を投げつけられることもあります。

ただ、肉体的な負担はある程度「技術」でカバーすることができます。
腰や腕などに負担のかかりにくい姿勢での介護は、介護職を志す人ならば学んでいることです。
精神的負担は軽減することが難しいものではありますが、「仕事であり、プロだと思えばある程度は受け止められる」と答える先輩介護士たちの意見もあります。

老人ホームでの仕事のやりがい

また、老人ホームに勤める介護職ならではのやりがいがあります。
そのなかでももっとも大きいのは、「入居者様やご家族から感謝の言葉が掛けられること」でしょう。
入居者様のなかにはその施設を「第二の家」と考える人も多く、またご家族からも「大切なおじいちゃんおばあちゃんを、いつも丁寧に見てくれてありがとう」という印象をよくもたれます。
このようなまっすぐな感謝の言葉は、介護職を志し、また介護職を続ける大きな理由となるでしょう。

介護職は、常に「人」に接する仕事です。
自分の働きかけにより、入居者様のQOL(人生の質)が向上したり、精神状態や体調が安定したりすることもあります。
また、たとえ改善や向上が見込めない状況であっても、その人が穏やかに心安らかに過ごしていける環境を作り上げることができます。

もう1つのメリットとして、「介護職は、これから先も決して不要にならない仕事である」という点が挙げられます。
介護職はよく「給料の安さ」が問題となりますが、介護職の資格を持ってさえいれば、働く場所には困りません。
将来的なニーズも極めて高く、いつでもどこでも働くことができます。
結婚~妊娠~出産~子育てでキャリアが途絶えたとしても、自分が望めば復職ができるのもメリットです。

始める前にギャップを失くすべき理由

「社会貢献をしたい」「人に感謝される仕事に就きたい」「ご年配の方の手助けをしたい」という志は、非常にすばらしいものです。
ただ、介護職にはメリットもあればデメリットもあります。
下調べをせずに飛び込むと、ギャップに苦しむこともあるでしょう。
介護職として長く務めるためには、まずはその介護職自体の特性とメリットデメリットを把握することが重要です。
そしてそのうえで、「自分の考えと大きなギャップがないか」「自分はこの仕事に向いているか」をよく考えましょう。
そうして出した結論は、どのようなものであっても、あなたの「これから」を支えてくれるはずです。

介護職を目指す人に伝えたいこと

介護職は、決して「とてもラクで、負担もなく、儲かる仕事」ではありません。
しかし、よく言われるように、「きつくて苦しくて、つらい仕事」でもありません。
より正確に言うのであれば、両方の面を持っています。
このため、介護職を目指すべきか、また介護職を続けるべきかを迷う人もいます。
介護職の持つプラスの面とマイナスの面をよく知り、自分のなかのギャップを埋めることができれば、介護職は一生続けるにふさわしい職業となるでしょう。