介護士が知っておきたい「遠距離介護」。問題点やポイントを知ろう! | リアルジョブ介護

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介護士が知っておきたい「遠距離介護」。問題点やポイントを知ろう!

介護士はさまざまなご家庭に寄り添い、介護をされる人を助けます。
現在はさまざまな家庭の形態があり、そしてその家庭ごとに寄り添い方が異なります。
本記事では、そのなかから「遠距離介護」を取り上げ、紹介していきます。

遠距離介護とは「離れた場所に住み続けながら行うサポート」

遠距離介護とは、ご家族が積極的に関わる介護形態のうちのひとつです。
ただし「介護」という言葉から連想されるような、「一緒に住んで、介護をしていく」という姿勢とは異なります。


遠距離介護の場合、文字通り、遠距離に住みながらも日常生活のサポートを行っていく形態をいいます。
年を重ねた親に対して遠方に住む家族が、インターネットなどを介してサポートを行うもので、近年広がりを見せています。



遠距離介護のメリットとは

遠距離介護の一番大きなメリットは、「介護をする側の負担が少ない」という点でしょう。
どれほど仲の良い家族であっても、常に一緒に住み、常に介護に心を配る生活は大きなストレスとなります。
遠距離介護は「一緒に住む」という形態をとらないため、このようなストレスを味わうことはありません。


また、介護する側の生活を大きく変える必要がないこともメリットです。
共働きのご家庭や学齢期のお子さんがいるご家庭の場合、「転居」は非常に大きな重みを持つ言葉となります。
生活のすべてが大きく変わってしまう可能性すらあります。
このような「転居によるストレス」がなくなるだけでも、遠距離介護のメリットといえるでしょう。


介護職として知っておきたいのは、「遠距離介護の場合、ご家族に介護保険サービスを提供しやすい」という特徴がある点です。
介護施設の利用に関しては「同居家族などが面倒をみられないかどうか」が考慮されますが、遠距離介護の場合はそもそも一緒に住んでいないわけですから、このようなサービスを受けやすくなります。


遠距離介護にもデメリットがある

「介護をする側のストレス」を大きく軽減できる遠距離介護ですが、これにはデメリットもあります。


まず、遠距離介護の場合は「介護をされる側の変化に気づきにくい」という点があります。
加齢によって認知症の症状がみられてくる可能性はだれにでもありますが、初期段階で気づき的確な対応をすることができれば、その進行速度を遅らせることができます。
しかし、遠距離介護の場合一緒に住んでいるわけではないので、認知症を患っていることや認知症が進んでいることに気付きにくいという問題点があります。


また遠距離介護であっても、「一度も会わないままに介護を進めていくこと」は不可能でしょう。
そのため交通費がかかりがちですし、会わない時間をサポートするためにこまめな連絡が必要で時間的負担も小さくありません。


加えて現在は高齢者を狙った詐欺なども複雑化しており、これに引っかかる可能性が高くなるというリスクもあります。


このようなデメリットを補うために、介護士による介護サービスが必須となります。
また、必要に応じて安否確認サービスを利用するなどの対応も必要です。
介護を行う介護士の方にも、遠距離介護であることをふまえた対応が求められるでしょう。
特に、1人で暮らす高齢者は社会から孤立しがちであるため、この点にも目を配る必要があります。



遠距離介護の持つ特性を理解する

「遠距離介護が良いか、それとも一般的な同居介護(や近距離介護)が良いか」は、判断がつかない部分でもあります。
ただ介護士はこのように多様化する介護のかたちに、プロとして誠実に向き合っていくことが求められます。
またそのためには、遠距離介護の持つメリットと問題点をしっかり把握しておくことが重要です。